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阿部慎之助監督 ハマった打順変更 2番浅野翔吾で先制、6番吉川尚輝「気持ちで」もぎ取った追加点

スポーツ報知 2024年8月25日 5時20分

◆JERA セ・リーグ 巨人6―2中日(24日・東京ドーム)

 「今日は来たよ」。阿部慎之助監督(45)は晴れやかな表情で会見場に現れた。前日23日は5位・中日に2―8の大敗を喫し、就任後初の会見拒否。ナインに無言のゲキを飛ばした指揮官は4安打の浅野をたたえた上で「後から出ていって、1打席で打つ選手も素晴らしいし。バントだったり、今日はそういうのもチームのためになった勝ちだったんじゃないかなと思います」と全員でつかんだ勝利をたたえた。

 ズバリはまった打順変更だった。ヒットは出ていたものの5戦連続で4得点以下と湿りがちだった打線を活性化させるべく、2番に絶好調の19歳・浅野を起用。それまで2番を打っていた吉川を6番に配置した。初回の浅野のホームランで先制後、なかなか追加点が取れなかったが、5回2死一、三塁の好機で吉川。「気持ちで。チャンスだったので何としても追加点を取るんだと打席に入りました」と柳のカットボールを右前に運び、貴重な2点目を挙げた。

 打順変更が的中した指揮官は「チャンスが回ってくると予想して(吉川を)6番に置いたんですけど、それがうまくはまってくれた」。その後も岸田のセーフティースクイズを警戒した相手のバッテリーエラーで追加点をもぎとれば、丸、若林にも適時打が飛び出した。11得点を挙げた17日のDeNA戦(横浜)以来、6戦ぶりに5得点以上をマークした。

 これで土曜日は8連勝。首位の広島を追いかけるためにも、今カードの勝ち越しは絶対条件だ。「とにかく、負け越すことはできないんでね。全員で勝ち越すことだけ考えてやっていきたいなと思います」。無言のゲキに応え、阿部巨人が再点火した。(井上 信太郎)

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