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吉田正尚が9回、グリーンモンスター直撃の今季14本目の適時二塁打で、完封阻止

スポーツ報知 2024年8月25日 9時14分

◆米大リーグ レッドソックス1―4ダイヤモンドバックス(24日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が24日(日本時間25日)、本拠のレンジャーズ戦に「6番・DH」で出場し、9回無死一塁の第4打席に左翼にあるグリーンモンスター直撃の適時二塁打を放って、屈辱の完封負けを阻止。4打数1安打1打点で、打率は2割9分3厘となった。チームは、そのまま敗れ、同カード負け越しが決定した。

 吉田のバットが、今季6度目の完封負けを阻止した。0―4で迎えた9回。先頭のレフスナイダーが、敵軍4番手のシーウォルドから左前打を放ち吉田が続いた。2球目。外角の直球91マイル(約146キロ)を逆方向に。名物グリーンモンスターを直撃する打撃音が大歓声に包みこまれた。レフスナイダーが一塁から長駆生還し、スコアボードに「0」を並べたレ軍が、ようやく、一矢を報いた。

 「ここ最近、ああいう変則というか、サイドスローの投手と対戦していますし、引っ掛けないことを一番に(留意して)、逆方向にしっかり打てたと思います」。今季14本目の二塁打に胸を張った吉田。1死後、ウォンのニゴロで三進したが、ラファエラは右飛に倒れて、試合終了。チームは悔しい2連敗となった。

 この日の先発はゲーレン。吉田は2回先頭で迎えた第1打席の3球目。内角直球を引っ張るが、打球は、右翼のペスキー・ポールから、わずか50センチほど外れた惜しいファウル。「切れたと思った。ちょっとポイントが前過ぎたので」と、切り替えて迎えた7回先頭の第3打席は、一、二塁間を割るかと思われた当たりに、敵軍二塁手ギヨーメがダイビング・キャッチ。倒れ込みつつ、一塁に好送球され、間一髪アウト。これには、吉田も「タイミングも良かったし、素晴らしいプレーだった」と素直に脱帽するしかなかった。

 球宴後、後半戦は110打数38安打、打率3割4分5厘。5本塁打、22打点と完全復活したが、この2試合は、浅いカウントで明らかなボール球をストライクとコールされる不運もあり、「昨日も含めて、第1ストライクを取られて、そのまま引きずりながら(打席に)入っている。しっかり自分のストライクゾーンを支配できるように。カウントをつくっていけば、自然といい形になると思う」と、更なる改良の余地を見出している。

 チームは連敗で、同カードの負け越しが決定した。「(ダイヤモンドバックスは)バランスが取れていて、先発投手もいい。そこを打っていかないと、なかなかいいゲームに持っていけないですね」と吉田。前年度のナ・リーグ王者に対し、早い回での先発投手攻略を課題に、スイープ阻止を誓った。

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