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ベンチスタートの久保建英が怒りの決勝点 物議呼ぶゴールパフォーマンスも 試合後は取材陣に無言貫く

スポーツ報知 2024年8月25日 9時49分

 【バルセロナ(スペイン)24日=豊福晋】日本代表FW久保建英が所属するスペインリーグのRソシエダードはアウェーでエスパニョールと対戦し、1―0で勝利した。ベンチスタートの久保は後半35分に決勝点を決めた。

 怒りのこもった一発だった。第2節のエスパニョール戦で久保はまさかのベンチスタート。後半21分にピッチに立つと、初めてのゴール付近でのプレーで結果を出した。右サイドからDF2人を前にドリブルで仕掛け、一瞬で間を抜き去りエリア内に進むと左足を一閃。ボールはGKの手をはじき豪快にゴール左上に決まった。

 久保は寄ってくるチームメイトを振りほどきベンチ前まで走ると、両耳に手を当てるポーズを披露。見ろと言わんばかりに背中の14番を自ら指し示した。これが決勝点となりRソシエダードは今季初勝利を収めたが、ゴール後も含めこの日の久保に笑顔はなかった。試合後もチームメイトと勝利を祝うことはなく、相手選手とユニフォームを交換すると真っ先にロッカールームへ。主役といえる活躍を見せたにも関わらず、ピッチインタビューにもTV用のフラッシュインタビューにも出てこない異例の事態に、地元メディアも「何があったのか」とざわつくほど。ミックスゾーンでの報道陣の声かけにも無言を貫いた。

 何らかの不満の表れとも捉えかねられない久保のゴールパフォーマンスについて、アルグアシル監督は「あれについては話していないし、誰に向けてのものだったのかは分からない」と即答。決勝点については「タケはやるべきことをやってみせた。才能がある選手は違いを生み出してくれるものだ。ただ、2月から無得点が続いたというのはあれほどの才能を持つ選手にとっては長すぎる期間だ。2月からも出場時間はあった。これが後押しになってほしい」とした。またMFスビメンディは「タケは今日はベンチと知って不満そうだったが、ピッチでしっかりと見返してみせたね」と賛辞を送った。

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