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大谷翔平の「40―40」記念球を客席に投げ返したレイズ中堅手が釈明「知らなかった」「彼はアンドロイド」

スポーツ報知 2024年8月25日 13時3分

◆米大リーグ ドジャース―レイズ(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 レイズのJ・シリ外野手(29)が24日(日本時間25日)、本拠地・ドジャース戦の試合前に日本メディアの取材に応じ、“伝説アーチ”の舞台裏を明かした。

 前日23日(同24日)。3―3の9回2死満塁だった。初球を捉えたドジャース・大谷翔平投手(30)の打球は懸命に手を伸ばした中堅手・シリのグラブを越え、センター右に着弾する日本人選手初のサヨナラ満塁本塁打。史上6人目で最速の「40―40」を日米通じて初の劇弾、移籍後初のグランドスラムで決め、大谷はスーパーヒーローになった。本塁打&盗塁の「40」同日達成は史上初。過去5人の中で「40―40」の最速記録は出場147試合で到達した06年のソリアーノ(ナショナルズ)だったが、同126試合で成し遂げた。

 この日、シリは前夜の大谷の一発を振り返り、「彼の打撃力を知っていたので注意していたが、アウトにできるかは分からなかったので、ボールを追った。もちろん捕球するつもりだった。自分のところに飛んできたフライは全て捕球するつもりでプレーしている。明らかにあれは捕れなかった」とお手上げだった。

 観客がボールを捕ることができず、一度はグラウンドに跳ね返ってきた。しかし、試合後も記念球は行方不明。実はシリが客席に投げ返していた。「何も考えていなかったんだ。『40―40』だったとは知らなかった。(サヨナラ本塁打で)試合が終わったから、いつものように客席のファンにボールを投げてしまった」とばつが悪そうだった。ボールをキャッチした人には「その人が楽しんでくれることを願うよ」と話した。

 シリは大谷について「彼は明らかに偉大なプレーヤー。アンドロイドだ。彼は特別でしょ? きっと大きなプレッシャーを背負っているだろう。大勢の人が来てサインを頼んだり、写真を撮られたり。でも彼は今もずっと謙虚だ。素晴らしいプレーヤーで、素晴らしい人間だと思う」とリスペクトの言葉を並べていた。

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