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亀田和毅、世界挑戦権獲得から一夜明け早速練習開始 父・史郎トレーナー「アホみたいにパワーつけなアカン」

スポーツ報知 2024年8月25日 13時53分

◆プロボクシング▽IBF世界フェザー級(57・1キロ以下)指名挑戦者決定戦12回戦 同級3位・亀田和毅(判定2―1)同級2位・レラト・ドラミニ(24日、大阪・大和アリーナ)

 IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦を制した元世界2階級王者のIBF世界フェザー級3位・亀田和毅(33)=TMK=が25日、大阪市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。同級2位・レラト・ドラミニ(30)=南アフリカ=との再戦で、ダウンを奪い判定2―1で勝利してリベンジし、同級王者・アンジェロ・レオ(米国)への指名挑戦権を獲得。5回にドラミニからダウンを奪ったがKOを逃した和毅は、この日の会見で「中盤、スタミナが切れた。酸欠になるかなと」と苦笑いで明かし、「課題を修正していく」と早速、練習を開始した。

 傍らの父・史郎トレーナーは「俺は『行け』と言ったのに、和毅は休んどった」と5回や6回にドラミニを詰め切れなかったことを指摘。相手陣営から試合後「(ダウンの後)さらにラッシュされていたら棄権していた」と明かされたといい、史郎氏は「もっと、アホみたいにパワーつけて、スタミナつけて、プレスかけなアカン」とピシャリ。和毅が胴体や足に重りを着けながらハンマーでタイヤを打ち込んだり、100キロの大木をかついで屈伸する姿を見守った。

 TMKジム・金平桂一郎会長によると、24日のドラミニ戦後にIBF関係者から伝えられたレオ―和毅戦の実施期限は来年2月10日。今後、和毅の長兄・亀田興毅プロモーターが相手陣営と交渉し、日本開催を目指す。レオと21年10月、米国でスパーリング経験のある和毅は「パンチもある、手数もある、打たれ強い」と警戒したが、「前に出て来るので、こっちのパンチは当たる。チャンスはある」。ボクシング人生をかけて、3階級制覇へ取り組んでいく。

 ◆亀田和毅(かめだ・ともき)1991年7月12日、大阪市西成区生まれ。33歳。長兄・興毅氏は元世界3階級王者、次兄・大毅氏は同2階級王者。中学卒業後の07年、15歳で単身メキシコへ武者修行。08年11月、メキシコでプロデビュー。13年8月、WBO世界バンタム級王座奪取。18年11月、WBC世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得し2階級制覇。身長171センチ、右ボクサーファイター。家族は、メキシコ出身の元アマボクサー・シルセ夫人との間に2男。

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