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【日本海リーグ】富山はまさかの4連敗…最速154キロ右腕・日渡柊太が好投も

スポーツ報知 2024年8月25日 19時27分

◆日本海リーグ31回戦 石川5-0富山(25日、金沢市民)

 富山GRNサンダーバーズは0-5で石川ミリオンスターズに敗れ、まさかの4連敗を喫した。順位は2位のままで、通算成績は12勝17敗2分となった。先発の右腕・誉田凌央(22)が4回まで4点を失うと、攻撃では3安打と不発で無得点。最近4試合ではわずか2得点と、打線の不振が最後まで響いた。

 敗れはしたが、好投を見せたのが、154キロ右腕・日渡柊太(ひわたし・しゅうた、23)だ。0-5の8回から登板し、わずか3球で3者凡退に仕留めた。「負けている展開だったので、攻撃のリズムにつなげることを考えました」と日渡。投球練習では軽く147キロをマークすると、先頭打者には149キロのストレートで左飛、2人目には136キロのスライダーで一ゴロ、3人目は150キロのストレートで遊ゴロと、すべて初球で仕留めてみせた。

 昨シーズンは早い段階からスカウトが注目し、ドラフト前にはプロ4球団から調査書が届いた。しかし、富山からは3選手が指名される中、日渡は無念の指名漏れとなった。「悔しいという言葉では表現できない。後輩や同級生がプロに行き、初めて味わった感情でした」と振り返る。今冬はトレーニング方法を見直し「丹田(へその下)を意識することで動きが変わった。ウェートトレーニングや走り込みでも、腹圧を高めながら、体の中心から動き始めること。そのトレーニング方法がハマりました」と手応え。昨季の球速は150キロだったが、今季は最速154キロまでアップし、クローザーとして奮闘している。

 今季は残り9試合。「現状に満足したら成長は止まる。チームを勢いづける投球をしたい」と日渡。昨季の悔しさをバネに、さらなる飛躍を目指す。(中田 康博)

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