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見たか!久保建英怒りのゴール 3か月ぶり先発落ちも途中出場13分で今季1号 荒ぶりベンチへパフォーマンスも

スポーツ報知 2024年8月26日 4時0分

◆スペイン リーガ・エスパニョーラ第2節 Rソシエダード1―0エスパニョール(24日)

 【バルセロナ(スペイン)=豊福晋】Rソシエダードの日本代表MF久保建英は、エスパニョール戦で後半22分から出場し、0―0の同35分に今季初得点となるスーパーゴールで決勝点を挙げた。得点直後には先発を外れたことへの怒りを込めたとみられるゴールパフォーマンスを披露し、物議を醸した。9月に開幕する26年北中米W杯アジア最終予選のメンバー発表(29日)が迫る中、チームの勝利に大きく貢献した。

 ニコリともしなかった。祝福に駆け寄る同僚を振りほどき、決勝点を挙げた久保は自軍ベンチの前へ。両手を耳に当てると、自らの背番号14をベンチに向かって誇示した。日本人選手には珍しく、先発を外された「怒り」をあらわにし、試合後も報道陣の問いかけに無言を貫いた。

 強引な突破でゴールを挙げた。後半35分、右サイドでボールを受けると、選択したのは2人の相手選手の間。タイミングよく間にドリブルで切り込み、角度のない所から左足でサイドネットへ突き刺した。地元メディアは「侍の刀を抜いたかのようなゴール」と絶賛し「耳に手を当てることでベンチスタートだったことに憤慨を示し、自分の名前と背番号が描かれた背中をアピールしたのだろう」と物議を醸したゴールパフォーマンスを“解説”した。

 途中出場は5月13日のバルセロナ戦以来。昨季は日本代表から復帰後などの6度だけ。この日代わりに右MFに入ったのはDF登録の選手だった。怒りは相当なものだったのか、久保は決勝点を挙げたにもかかわらず、テレビ用のヒーローインタビューに登場せず地元メディアをざわつかせた。アルグアシル監督は戦術上の理由から久保を控えにしたことを明かし「あのパフォーマンスが誰に向けてのものかは分からないが、タケはやるべきことをやってくれた」と称賛した。

 9月に開幕する26年W杯最終予選の中国戦(5日、埼玉)、バーレーン戦(11日、アウェー)が控える中、日本代表にとっても朗報となるゴールとなった。ベンチスタートの怒りに震えながらも、久保は自らの存在価値を結果で堂々と示した。

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