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大谷翔平、右手一本で2冠弾!最大18差追いつき打点トップタイ 松井秀喜超え日本人最多117打点ペース

スポーツ報知 2024年8月26日 0時35分

◆米大リーグ ドジャース8―9レイズ=延長10回=(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠地・レイズ戦に「1番・DH」で先発出場。史上6人目で最速となる40本塁打、40盗塁の「40―40」をサヨナラ満塁本塁打で決めた翌日に2戦連発の41号2ランを放ち、今季初めて打点王争いでトップに並んだ。本塁打との2冠に浮上し、夢の3冠王にも前進した。

 体勢を崩されても、右手一本で持っていった。1点を追う5回1死一塁。大谷はブラッドリーの外角低めの92・2マイル(約148・4キロ)スプリットを拾いあげた。日本人初のサヨナラ満塁本塁打で史上最速の「40―40」を決めた前日から2戦連発となる一時逆転の41号2ランが右翼ポール際に飛び込んだ。飛距離338フィート(約103メートル)はメジャー通算212本目で最短アーチ。球場内に発生した「MVPコール」に応えた。

 ダイヤモンドを一周すると、一塁走者・ロハスと愛犬デコピンのように舌を出すポーズ。MLBが公式Xに「心は子供」と写真付きで投稿する、おちゃめな一面も見せた。2試合で6打点の荒稼ぎ。6月15日(同16日)時点で最大18差あったリーグ1位のオズナ(ブレーブス)をついに捉え、94打点で本塁打と2冠に立った。しかも05年に松井秀喜(ヤンキース)が記録した日本人最多116打点を上回る117打点ペース。2試合連続のマルチ安打で打率も同4位の2割9分4厘に上げた。

 劇弾の翌日は片手弾。先発で黒星を消してもらった通算212勝のカーショーは「翔平は言葉では言い尽くせない。毎日、何か特別なことをやってくれる。投手としてのリハビリをやりながら、だ。いつも見てると当たり前のことだと思うかもしれないが、かなり特別なシーズンだ」。百戦錬磨のエースをもってしても脱帽するしかない。今の大谷はそのレベルにいる。

 打率が上がらず、不振と言われた8月も気付けば9発。7月に並ぶ月間最多の12盗塁も決め、年間51本塁打&49盗塁ペースとなっている。史上初の「45―45」、「50―50」へ、そして現在3差首位で逃げ切りを狙うナ・リーグ西地区制覇へ残りは32試合。「(ボールの)見え方がいい」と復調を宣言した大谷の勢いは止まらない。(中村 晃大)

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