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競泳・平井瑞希 来年から米テネシー大に進学「『自分も』と思えるようないい例になれたら」 学業との両立にも挑戦

スポーツ報知 2024年8月26日 20時9分

 競泳でパリ五輪女子100メートルバタフライ7位の平井瑞希(17)=ATSC.YW=が26日、都内で取材に応じた。日大藤沢高3年の平井は、来年から米テネシー大に進学することを五輪後に発表。この日はジュニアオリンピックに出場し「(テネシー大で)コミュニケーションを学んで帰ってきて、皆に(経験を)伝えられるようになったり、他の選手たちも『自分もアメリカに行ってやってみたい』と思えるようないい例になれたら」と、改めて抱負を語った。渡米は来年秋を予定している。

 現役五輪選手が海外の大学に進学するのは、競泳界では極めて異例。昨年の世界ジュニア選手権で米国の大学から勧誘を受けたことが、きっかけになったという。当初は日本の大学進学を検討していたが、昨年の12月、そして今年4月に渡米し計3校を見学したことで留学への思いが強まった。コミュニケーションに関する勉強をしたいという平井は「一番学びたい学部が、テネシー大だった」と、自ら入部希望を送ったという。

 テネシー大は、全米大学体育協会(NCAA)の1部で上位の強豪。アメリカの水泳専門誌「SWIM SWAM」の電子版は、平井の100Mの自己ベスト(56秒33)を米国で主戦場のヤードプールに変換し、49秒48とした上で「NCAA記録(47秒42)で泳いだG・ウォルシュについで、24年のNCAAでは2位のタイムだっただろう」と、期待の大きさを表している。ウォルシュは同種目の世界記録保持者で、パリ五輪では銀メダルを獲得している。

 NCAAでは、学業との両立にも厳しい目が向けられる。日々英語の勉強に精を出しているという平井は「もっと頑張らないといけない。そこは、気を緩めずにやりたい」と表情を引き締める。もっとも「コーチの選手への接し方や、コミュニケーションのとり方がすごくいいなと感じた」と、テネシー大へ進学する理由も何よりコミュニケーションを取る環境に魅力を感じたから。「自分から笑顔でしゃべれるように。びびらずにいきたい」と頼もしい平井は、28年ロス五輪に向けても「やっぱり、自分の種目で国歌を流せるように、挑戦を続けたい」と意気込みを語った。

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