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今季中に実戦形式で投手・大谷翔平登板 来年東京D開幕へロバーツ監督「大きな一歩。いくつか異なる球種も投げた」

スポーツ報知 2024年8月27日 5時0分

 昨年9月に右肘手術を受けたドジャース・大谷翔平投手(30)が、今季中に実戦形式で打者と対戦する予定であると25日(日本時間26日)、ロバーツ監督が認めた。試合での二刀流復活は東京での来季開幕以降となるが、「投手・大谷」は復活へ計画通りの道を進んでいる。

 二刀流の完全復活へ、「投手・大谷」が今季中に重要なステップを踏むことになりそうだ。レイズ戦前の会見で、現地記者から「大谷は(ライブBPなどの実戦形式で)シーズン終了までに打者と対戦する予定のままか」と聞かれたロバーツ監督は「ああ、その予定だ」とうなずいた。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響で今季は打者に専念している大谷。23日(日本時間24日)には史上6人目で史上最速の「40―40」(40本塁打、40盗塁)を達成したが、試合前にキャッチボールを定期的に行い、投手としてのリハビリも並行して進めている。前日24日(同25日)には術後2度目の2日連続キャッチボールを行い、ブルペンに移動後、捕手を立たせた状態で10球を投じた。傾斜を使った投球は2回途中で緊急降板した昨年8月23日(同24日)のレッズ戦以来、約1年ぶりのことだった。

 今年3月には大谷の執刀医を務めたニール・エラトロッシュ氏が、順調にリハビリが進めば、9月の最終週に実戦形式に登板できる―という見通しを明らかにしていた。ここまでは予定通りか、それ以上ということだろう。指揮官は「(ブルペン解禁は)翔平にとって大きな一歩。いくつか(直球とは)異なる球種も投げた。来年に向けて継続して土台を作り上げていく」とほほ笑んだ。

 大谷の1度目の右肘手術はエンゼルス時代の18年10月。19年9月には左膝手術もあり、リハビリはペースダウンしたが、20年5月末に術後初の実戦形式(ライブBP)に登板し、同年7月26日(同27日)の敵地・アスレチックス戦で復帰登板を迎えた。来年3月にはカブスと東京で開幕シリーズを戦う。二刀流復活を日本で―。その瞬間を誰もが待っている。(中村 晃大)

 ◆投手・大谷のリハビリ経過(現地時間)

 ▽23年8月23日 本拠地・レッズ戦で先発も2回途中に緊急降板。右肘内側側副じん帯の損傷が判明してシーズンの登板終了。

 ▽9月19日 ロサンゼルス市内の病院で右肘手術を受ける。

 ▽24年3月25日 キャッチボール再開。ボールを投げたのは215日ぶり。

 ▽8月14日 平地ながら、術後初めて捕手を座らせて投球練習。最速89マイル(約143キロ)を計測。

 ▽同20日 術後初めて2日連続でキャッチボール。

 ▽同24日 ブルペンで傾斜を使った投球練習を再開。捕手が立ったままの状態で10球。

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