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「できることなら今季中に」巨人・ヘルナンデスが復活への思い激白 米国時代からの「モットー」で前向きに

スポーツ報知 2024年8月27日 5時0分

 左手首骨折で離脱している巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)が26日、復活への思いを激白した。故障後初めて取材に応じ、今季中の復帰を目指してリハビリを続ける胸中を吐露。「ネバーギブアップ」をモットーとする助っ人は、背番号42をベンチに掲げて戦うナイン、ファンへの感謝を語った。(取材・構成=内田 拓希)

 ヘルナンデスの明るい表情が、順調な回復ぶりをうかがわせた。左腕を固定していたアームホルダーは取れ、約1週間後には患部の抜糸をする予定だ。焦らず、復活への階段を徐々に上がっている。

 「球場でルーチンを続けて毎日、気分が良くなっていっています。手術がうまくいって良かったですし、一日でも早く復帰できるように頑張るだけです」

 11日の中日戦(バンテリンD)でスライディングキャッチを試みた際に左手首を地面に突いて骨折。15日に都内で手術を受けた。

 「思い出したくないですけど、経験したことがない痛みでした。それが起こってからは毎晩毎晩、そのことを考えていました」

 17日に故障班へ合流。球場の室内施設で動かせる左指と右腕、下半身のトレーニングを開始した。過去、同様の手術例では全治3か月前後と今季中の復帰は微妙だが「戻りたい」理由がある。

 「(復帰は)最終的には医師の判断なので自分は毎日、トレーニングをするしかない。でも、できることなら今季中に復帰したいです。野球が大好き、ジャイアンツが大好きですから」

 12日・阪神戦(東京D)から巨人ベンチに背番号42番のユニホームが掲げられた。

 「何日か前にインスタグラムを見ていたら偶然、僕がタグ付けされた(ユニホームがベンチに掲げられた)画像を見つけました。42番が飾ってあるのを見て本当に感動しましたし、頑張ろうと強く思いました」

 球団はヘルへの激励メッセージをファンから募集する企画を実施した。

 「ファンの方からも温かいメッセージをいただいて、たくさんの愛を感じています。少しでもその愛を返したい。本当に少しでも早く戻りたいという気持ちです。その日を待ち望んで今、前に進んでいます」

 スマホのホーム画面には「NEVER GIVE UP」という文字が設定されている。

 「米国でプロとしてプレーし始めたときからモットーにしてきた言葉です。あの頃のハングリー精神を忘れず、いつでも見返せるようにスマホの待ち受けにしているんです。『NEVER GIVE UP』と書いたTシャツも持ってます」

 異国で出会った愛する仲間とファンのために。不屈の男は必ず、戻ってくる。

 ◆今季のヘルナンデス    

 ▽1号 5月30日ソフトバンク戦(東京D)、デビュー3戦目10打席目で1号3ラン。5点差逆転勝利を呼んだ。

 ▽3連続猛打 6月5日のロッテ戦(東京D)で、球団では09年ラミレス以来の3試合連続3安打猛打賞。

 ▽スシパワー 同15日の日本ハム戦(エスコン)で4度目の猛打賞。2軍調整時も訪れた北海道で躍動し、「スシ! スシ! スシパワー!」。

 ▽救世主ヘルモン 同28日のDeNA戦(横浜)はモンテスとの助っ人コンビで躍動。ともに2点適時打を放ち、3連戦3連勝。

 ▽ヘルオカ神話 8月3日のヤクルト戦(東京D)岡本和との2者連発。ヘルオカアベック弾は3勝1分け。

 ▽離脱 同11日の中日戦(バンテリンD)、中堅の守備で前進スライディングキャッチした際に左手首骨折。

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