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レッドソックスのジャンセンが史上初の同一試合両軍出場、カサスはIL中に出場したことに…6月26日のサスペンデット試合がややこしい

スポーツ報知 2024年8月27日 7時25分

◆米大リーグ レッドソックス1―4ブルージェイズ(26日 米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイ・パーク)

 6月26日に2回途中0-0で雨天サスペンデッドとなった試合の続きが8月26日(日本時間27日)のダブルヘッダーの第1試合に組み込まれた。試合はブルージェイズが4-1で勝った。

 7月のトレードでブルージェイズからレッドソックスに移籍したダニー・ジャンセン捕手は、現在3Aに所属するバスケス二塁手に代わって、打順7番に入り、同一試合で両軍で出場するMLB史上初の選手となった。

 スタメン表にはレ軍3人、ブ軍4人の交代要員が入り、救援投手としてレ軍・ピベッタ、ブ軍・バーが記された。2回表の一死一塁までの結果が印刷されたユニークなものとなった。

 同試合の記録は、6月26日のスタッツに吸収され、個人記録は6月の月間記録になる。今月DFAとなったスミスに代わってレ軍の「8番・一塁」に入ったのは、今月16日に復帰するまで長期負傷者リストに入っていたカサス。IL期間中の6月に1試合プレーした記録が残る格好となる。また、ブ軍の下位打線に入った新人のワグナー、ヒメネス、ベンチスタートのロパフィドが安打を打てば記録上のメジャー初安打となるのだからややこしい。ディバースは前日25日のダイヤモンドバックス戦で、通算200本塁打を放ったが、26日の試合で本塁打を打てば、記録上は8月17日の199本目が200号となるなど、奇妙なケースが考えられた。

 レ軍広報は、MLB機構側に指南を仰ぎつつ、複雑な記録の対処に追われた。マーフィー広報部長は「気をつけてもらいたいのは、連続記録。きょう(第1試合)の結果は、今の連続記録には換算されず、6月の試合となります」と説明した。

 史上初の同一試合両軍出場で、一躍、時の人となったジャンセンは試合前、メディアに対応。「ユニークで奇妙な機会に恵まれて感謝している。史上初だとは思わなかったが、エキサイティングだ。相手打線のことは、よく知っているつもり。元チームメートと戦うのが、楽しみ」と語り、古巣との初対戦に意欲。史上初の”珍事”に、試合で使用したグッズを野球殿堂博物館に寄贈する話もあるようで、地元メディアの間では「殿堂入りだ」の声も上がった。

 6月26日の試合は、午後7時12分に始まり、0-0で迎えた2回表一死一塁でブ軍・ジャンセンが打席に入り、ボールカウント0-1となった7時31分に、降雨により中断。1時間48分後の9時19分に一時停止された。この日のダブルヘッダー第1試合は、午後2時5分試合開始予定だが、記録上はナイター扱い。6月の対ブ軍3連戦(1勝1敗)の最終戦。第2試合のナイターから4連戦とは別のシリーズと捉える。

 レ軍のサスペンデット試合は、2010年4月16日のレイズ戦、2019年8月22日のロイヤルズ戦、昨年7月23日のメッツ戦に続く4度目。1968年6月13日のカリフォルニア・エンゼルス戦は、サスペンデットとなったものの、続行試合が行われなかった。

 午後2時6分試合開始。60日と18時間35分ぶりに今季の「ゲーム#81」が再開した。

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