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44歳のリッチ・ヒル投手がレッドソックス昇格 5年連続球界最年長投手に

スポーツ報知 2024年8月28日 6時34分

 レッドソックスは、27日(日本時間28日)3Aから44歳のリッチ・ヒル投手を昇格させた。19年間でメジャー13球団を渡り歩き、1405回1/3を投げ、通算90勝を挙げた左腕は、本拠地でのブルージェイズ戦の前に、メディアに対応。試合前にキャッチボールと、ブルペン投球練習を行った。背番号は年齢と同じ44。「どんな役目でもチームの助けになりたい。このレベルで戦える自信がある」とメジャー20年目に意気込んだ。

 ついに夢をかなえた。8月17日にレッドソックスとマイナー契約を結んだベテランが、2回無失点の3A登板を経て、メジャーに昇格した。「夏場から体をつくり、この機会を待っていた。厳しい挑戦だと覚悟しているが、興奮している」とヒル。自信の程を問われ、「まだやれると信じている。自分の手からリリースされているボールの感触がいいからだ。変化球の精度、速球のキレに手応えがある。ここまで一つずつ懸案事項をチェックして、準備してきた」と語った。

 夏までは、ドジャース・大谷翔平投手のファンでもある息子ブライス君が所属するリトル・リーグでコーチを務めていたが、メジャー20年目のシーズンを諦めた訳ではなかった。

 ボストン生まれの左腕は、2010年から3年間、15年、22年にレッドソックスに所属。松坂大輔、上原浩治、田澤純一投手らと同僚だった。「それぞれの年齢で、また違った視点で”開幕”を捉えている。経験は、”偉大な先生”だから。辛抱強さや、物事の理解を深めることで、自分を客観的にみつめて、今、この瞬間を感じることが出来るようになった。ここまで、長い旅をしてきた。今、チームは確かに厳しい状況(4連敗で67勝64敗)にいる。だが、今日の日が訪れた。それは、素晴らしいことだ」

 2020年から5年連続の球界最年長投手となったヒル。コーラ監督は起用法について「本人とも話し合い、どんな役目もやると言ってくれている。左打者をアウトに出来るし、どうなるか様子をみたい」。左腕が手薄なブルペン、右ふくらはぎ痛で戦列離脱した左腕パクストンの代わりとして、先発&中継ぎの両方で経験豊富な左腕に期待がかかる。

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