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中村壱太郎「ジェットコースターは大丈夫だけど、観覧車がダメ。手に汗かいてます」9役早替わり&宙乗り初挑戦

スポーツ報知 2024年8月28日 13時48分

 歌舞伎俳優の片岡愛之助、市川中車、中村壱太郎が28日、都内で「立川立飛歌舞伎特別公演」(東京・立川ステージガーデン、11月21~24日)の製作発表に出席した。

 立飛グループ創立100周年記念事業として昨年に続く開催。「新版 御所五郎蔵(しんぱん ごしょのごろぞう)」(作・河竹黙阿弥、補綴・木ノ下裕一、演出・藤間勘十郎)、「玉藻前立飛錦栄(たまものまえたちひのにしきえ)」(脚本、演出・藤間勘十郎)の2演目を上演する。

 「御所五郎蔵」では愛之助が江戸の男伊達・御所五郎蔵と女形の後室百合の方をいずれも初役で勤める。主に立役で活躍する愛之助が女形を演じるのは珍しく「『伽羅先代萩』の八汐以来です。別の役者が演じているのかと思われるように勤めたい」と気を引き締めた。

 「玉藻前―」では壱太郎が白拍子吾妻など9役を早替わりで勤め、宙乗りに初挑戦する。水泳の飛び込み経験者で「落ちるのは大丈夫だけど、高いところが苦手」という壱太郎は「人生で初めて空を飛ばせていただきます。ジェットコースターは大丈夫だけど、観覧車がだめなタイプなんです。初めて尽くしの挑戦ですが、今後につなげることを目標に懸命に勤めていきたい。手に汗をかいております」と語り、気持ちを奮い立たせた。

 中車は「御所五郎蔵」で星影土右衛門、「玉藻前―」で薬王院秀明上人を勤める。敵役の土右衛門は初役で「愛之助さんにうかがって勤めていきたい」。歌舞伎だけでなく、TBS系ドラマ「半沢直樹」などでも共演している愛之助は「中車さんは役を深く濃く作ってこられるので、やりこめられるんじゃないか。土下座させられたら、どうしよう」とジョークを飛ばし、笑いを誘った。11月17日には立川の劇場近くでお練りを予定している。

 また、愛之助と壱太郎は前日、日本舞踊宗家藤間流の「藤間会別会」に出演するため大阪に滞在。台風の影響で交通機関がストップして、愛之助は「夜の間、車で走って来ました。最悪、リモートになるところでした」と明かした。これに対し、中車は「昨日、『役者が中車さん一人になっても会見に出ていただきます』と言われ、気が気ではありませんでした。愛之助さん、壱太郎さんが夜中、移動しているので僕も『寝てはいけないのではないか』と。そう思っているうちに、寝てしまいました」と笑わせた。

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