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関脇転落の貴景勝は軽めの調整 稽古の合間には弟弟子に助言 「知識を教えてくれている」師匠も全幅の信頼

スポーツ報知 2024年8月28日 16時26分

 大関から陥落し、大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)では関脇として臨む貴景勝(常盤山)が28日、東京・板橋区の部屋で行われた朝稽古に参加した。四股や重りを持ちながらのスクワット、腕立てなどの基礎運動で調整。この日の取材対応は控えた。

 自身のトレーニングの合間には、幕下以下の弟弟子たちが土俵上で行う申し合い稽古にも目を配った。193センチの高身長を誇る三段目・隆勝生には、身長を生かす立ち合いの姿勢をアドバイス。「体は大きいんだから、自信を持て」と背中を押した。さらに首を痛めた幕下・若ノ勝には、首に負担をかけないようなぶつかり稽古のやり方を助言。自身も慢性的な首痛に苦しむ中で、自らの経験を弟弟子たちに惜しげもなく伝えている。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)も「強くさせてあげたいという思いがあるから。自分の知っている知識を教えてくれている」と信頼を寄せる。

 9度目のカド番で迎えた7月の名古屋場所で5勝10敗に終わり、2度目の大関陥落が決定。関脇に降下するのは、最初に大関から番付を下げた2019年秋場所以来となった。夏巡業は全休。今場所で10勝を挙げれば、1場所での大関返り咲きがかなうが、慢性的な痛みを抱える首などもあって、8月も自らの体と向き合いながら調整を重ねてきた。今後の調整について師匠は「自分なりにタイミングを見計らってやらないといけない。稽古場でまた痛めて、本場所に出れなくなったら大変だから、自分のタイミングで。これからどんどん下半身も上半身も鍛えながら、まずはぶつかり稽古から始める、立ち合いの稽古から」と語った。(大西健太)

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