Ｊ１浦和の堀之内聖スポーツダイレクター（ＳＤ）は２８日、さいたま市内のクラブハウスで会見し、前監督のマチェイ・スコルジャ氏を新監督に招へいするに至った経緯について説明した。
クラブは２７日に就任１年目のペア・マティアス・ヘグモ監督を解任。昨季までチームを率いたスコルジャ氏が８か月ぶりに異例の復帰を果たすこととなった。
堀之内ＳＤによると、スコルジャ氏と交渉を開始した時期は「数週間前」だったという。昨季限りで退任した理由に「家族の事情」を挙げていたが、「彼との会話の中で『そこはクリアになった』ということで、今回再び浦和に来てくれる決断をしてくれたと思っている」とやりとりを明かした。
スコルジャ氏は昨季、就任４か月でＡＣＬを制覇。Ｊ１最少の２７失点と強固な守備を武器に、リーグ４位、ルヴァン杯準優勝の好結果を残した。
堀之内ＳＤは、新監督招へいの理由について「昨年の実績」を挙げた。監督を評価する３つの視点を「成績」「スタイルの浸透度」「マネジメント」とする中、「３つの視点それぞれをさらに上のレベルでステップアップさせてくれる監督として期待している」と話した。
チームは直近５戦勝ちなし、９勝８分け９敗の１３位と低迷。スコルジャ氏は、最近の浦和の試合を見ているという。堀之内ＳＤは「去年と比べて改善されている部分、自分だったらこうしたい部分、そういう考えは聞いている。そこは彼が実際にここに来てからというのはあるが、今いるコーチたちとコミュニケーションを取りながら、次の町田戦（３１日）へしっかり準備していきたい、と言っていました」とした。