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貴大将改め葵龍、貴乃花氏の『貴』の文字を「残さないといけない思いもあった」…元十両の曽祖父のしこ名で再出発

スポーツ報知 2024年8月28日 18時42分

 大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)から改名をする貴大将改め葵龍(あおいりゅう、常盤山)が28日、新たなしこ名への思いを語った。この日は東京・板橋区の部屋で行われた朝稽古に参加し、幕下以下の申し合い稽古などで汗を流した。

 しこ名の由来となった先代の『葵龍喜一郎(きいちろう)』は大正時代に活躍した身長167センチ、体重82キロ前後の元十両の小兵力士で、自身の曽祖父にあたる。「(しこ名を)変えたいという思いが昔からあるか、と言われればありました。関取になってからという思いは一応ありましたけれど、先走りました」と、名古屋場所後に改名を自ら師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)に申し出たという。

 これまで背負ってきた貴大将の『貴』の文字は、18年10月の部屋の閉鎖で転籍するまで師匠だった貴乃花氏から受け継いだ。「使命ではないですけど、寂しいと思われてしまうかもしれないので、残さないといけない思いもありました。それでも、自分のひいおじいちゃんのしこ名を付けたいなという思いもあって、下の名前に貴を残しました」と心中を明かした。『葵龍 貴勝(たかかつ)』の貴勝は、「貴乃花親方の貴と、勝は師匠が入れたい、ということでなりました」と経緯を説明した。現役力士で『貴』を受け継ぐ力士は他に、秋場所を関脇として臨む貴景勝(常盤山)と幕下・貴健斗(常盤山)となっている。

 三段目に復帰した先場所は1勝6敗と負け越し。秋場所は再び序二段となるが、「名前に恥じないような相撲を取りたいです」と心機一転、再出発をする。(大西健太)

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