毎夏恒例の日本テレビ系チャリティー番組「２４時間テレビ４７」が３１日、９月１日に放送される。スポーツ報知では、同番組の見どころを３回にわたって紹介する。第１回は、タレント・萩本欽一（８３）とその妻・澄子さんをモチーフにしたスペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん～萩本欽一を愛した女性～」（３１日・後９時すぎ）。「視聴率１００％男」と呼ばれた大スター・欽ちゃんの知られざる一面が明かされる。
今年の２４時間テレビは「愛は地球を救うのか？」というテーマのもと、チャリティー番組の本質を改めて問い直す内容。総合プロデューサーの吉無田剛氏は「２４時間」の初代総合司会・欽ちゃんのもとを訪ね、このテーマを告げた日にかけられた言葉が忘れられないという。「いいタイトルだね。このハテナマークの中に過去への感謝が見える。優しい２４時間テレビになりそうだね」。その言葉が今年の「２４時間」チームの心の支えになっている。
「原点を見つめ直さないとこの企画にたどり着かなかった」と吉無田氏も話すように、ドラマは欽ちゃんの知られざる一面に迫る。テレビ史を代表するスーパースターの欽ちゃんだが、２０２０年に亡くなった妻・澄子さんや３人の子供たちなど、そのプライベートについてはベールに包まれていた。同作ではドラマパートに加え、欽ちゃんが妻との思い出を振り返るドキュメンタリーパート、日テレのアーカイブスを活用し「２４時間」の第１回放送などのお宝映像も組み合わせ、欽ちゃんと澄子さんの本心に迫る。
欽ちゃんを演じる伊藤淳史（４０）は「みなさんが知っている萩本欽一さん。イメージを崩してしまうようなことがあったらいけないと…。経験したことないような重圧、責任みたいなものは勝手に背負っています」。欽ちゃんのＹｏｕＴｕｂｅや舞台などで共演している俳優からお辞儀の手の形や、語尾の切り方など細かい所作も学びながら役作りに生かしてきた。
澄子さん役の波瑠（３３）についても、伊藤は「本当にスミちゃん。僕自身も応援されているような気持ちになる存在」と絶大な信頼を寄せる。「台本を読んだとき、涙で読めなくなってしまうぐらい泣けたんです。皆さんの知らない欽ちゃんに対する驚きとかがすごく詰め込まれている作品だと思うのでぜひ最初から最後まで見届けてもらえたら」と呼びかけた。