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WBA世界挑戦者決定戦に挑む平岡アンディ 「キャリア最高の試合になる」…9・3井上尚弥の世界戦アンダーカード

スポーツ報知 2024年8月29日 10時0分

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO同級2位TJ・ドヘニー▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級1位・比嘉大吾▽WBA世界スーパーライト級(63・5キロ以下)挑戦者決定戦12回戦 暫定王者イスマエル・バロッソ―同級6位・平岡アンディ(9月3日、東京・有明アリーナ)

 元日本&WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者・平岡アンディ(大橋)が29日までにスポーツ報知の取材に応じ、WBA世界同級暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)とのWBA世界同級挑戦者決定戦へ意欲を示した。

 「メチャメチャ、テンションが上がっている。自分が評価される試合だと思うし、自分のキャリアの中でも最高の試合となる。準世界戦みたい感じで、すごい気合、入っています」と平岡。セバスチャン・ディアス(メキシコ)に5回TKO勝ちした昨年12月以来の試合となるが「ここまで結構、アクティブに動いていたので、この間は充実していた。あっという間だった」という。

 3月~4月までの約1か月、ガーナ系米国人の父ジャスティス・コジョ・トレーナーとともに渡英。ロンドンで45ラウンドほどスパーリングを重ねた。「ロンドンでは、いい練習ができました。向こうは階級の大きい選手はたくさんいるし、スパーリング相手にも困らなかった」

 バロッソは現WBA世界同級暫定王者(日本ボクシングコミッションは非公認)。ライト級でもWBA暫定王者となった経験があり、25勝のうち、KO勝ちは23という強打者だ。「映像は見ましたが、やっぱり油断ができない相手。不気味な距離で、不気味なところからパンチが出てくるような選手だと思う」と警戒するが、「いろんな意味で楽しみにしています」とニヤリ。「警戒するパンチは左のストレートとかショートフック。相手をよく見て動ければ、自分が勝てると思っています。無理に倒しに行くのではなく、流れの中で倒せれば」と自信を見せた。

 2013年12月にプロデビュー。17年11月、プロ11連勝でスーパーライト級の日本ユース初代王者になると、19年12月には米国ラスベガスでデビュー。“聖地”では20年11月にも試合を行い、連続KO勝ちを収めた。21年10月には佐々木尽(八王子中屋)に11回TKO勝ちして日本&WBOアジアパシフィック同級統一王者となった。日本王座は2度、WBOアジアP王座は4度防衛に成功した。

 今回のメインイベントは、スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がTJ・ドヘニー(アイルランド)の挑戦を受ける統一戦。平岡は3戦続けて尚弥の世界戦アンダーカードに組み込まれた。階級こそ違えど、平岡にとって尚弥は大きな存在だ。

 「尚弥さんの練習姿勢とか、シャドーボクシングひとつひとつの丁寧さとか、そういうところを見て学んだりしています」と平岡。「この試合はしっかり勝って次に進みます。自分のボクシングができれば、勝ちます」と力を込めた。

 戦績は28歳の平岡が23戦全勝(18KO)、41歳のバロッソが25勝(23KO)4敗2分け、31歳の尚弥が27戦全勝(24KO)、37歳のドヘニーが26勝(20KO)4敗。

 試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」でライブ配信される。

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