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藤井聡太王位「5期を通していろいろな経験を積めた」 “永世二冠”の先輩・渡辺明九段は「まずまずだったが…」

スポーツ報知 2024年8月28日 19時54分

 将棋・藤井聡太王位=竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖と七冠=に渡辺明九段が挑んでいる第65期王位戦七番勝負第5局28日、兵庫県神戸市の有馬温泉の「中の坊瑞苑」で前日から指し継がれ、先手の藤井が渡辺に97手で勝ち、連続5期を達成した。

 これで、7月に中原誠十六世名人の記録を更新する最年少の21歳11か月で初の永世称号の資格を得た「永世棋聖」に続く「永世王位」に。“永世二冠”は羽生善治九段が「永世棋王」「永世棋聖」(ともに95年)の資格を得た最年少記録24歳9か月を塗り替え、22歳1か月で達成した。

 「防衛には幸運もあったと思う」と控え目な藤井は、永世王位に「対局に臨む上では意識はしてなかったですが、永世称号を得られたことをうれしく思っています。この5期を通して、自分自身、いろいろな経験を積むことができたと思います」と18歳の初奪取からの4年間を振り返った。

 一方、王位初挑戦だった「永世竜王」「永世棋王」の“先輩二冠”渡辺は藤井との6回目のタイトル戦でも敗退。「途中まではまずまず戦えていたと思うが、第4、5局と全然いいところがなかったのは残念」と失速ぶりを嘆いた。藤井との公式戦は5勝24敗。6回目の番勝負でも2勝以上できず、苦手意識をぬぐえなかった。(筒井 政也)

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