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【U―18】健大高崎・高山裕次郎、大学侍からマルチ!壮行試合で5人目、小園&根尾ら過去4人は全員ドラ1でプロ入り

スポーツ報知 2024年8月29日 6時30分

◆侍ジャパンU―18壮行試合 大学日本代表7―1高校日本代表(28日・ほっともっとフィールド神戸)

 「第13回BFA U―18アジア選手権」(9月2日開幕・台湾)に出場する高校日本代表が壮行試合に臨み、高山裕次郎内野手(健大高崎3年)が今秋ドラフト1位候補右腕の中村優斗(愛知工大4年)から中前打を放つなど、チーム唯一の2安打をマークした。壮行試合の高校日本代表の複数安打は史上5人目。過去4人はドラフト1位でプロ入りしており、期待が高まるマルチ安打となった。試合は大学日本代表が完勝。ドラフト1位候補・西川史礁外野手(青学大=4年)が決勝打を含む2安打2打点を挙げた。

 健大高崎・高山が、剛腕に食らいついた。初回2死、ドラフト1位候補・中村の152キロを捉えると打球は中前へ鋭く転がった。「スピードボールに逆らわずに打つことができた」。広島スカウトの父・健一さんも見守る中、両チーム初安打を放った。

 8回2死の4打席目には、最速157キロを誇る篠木の6球目をはじき返し、遊撃内野安打。木製バットを苦にせず、四球を含む3打数2安打とチーム唯一の2安打をマークした。「速い球にひるむのではなく、自分からしっかり打ちにいく姿勢を見せることができた」。壮行試合でのマルチ安打は史上5人目で、過去4人は15年の仙台育英・平沢(ロッテ)、18年の報徳学園・小園(広島)と大阪桐蔭・根尾(中日)、19年の東邦・石川昂(中日=3安打)。いずれも、その年のドラフト1位でプロ入りを果たした。

 健大高崎では3度、甲子園に出場し、今春のセンバツは打率3割3分3厘で日本一に貢献。夏も聖地に戻り2回戦で智弁学園(奈良)に敗れたが、2安打を放った。「いいところをたくさん吸収できた。台湾でアジアチャンピオンになって帰ってきたい」。侍の安打製造機がアジアの頂点を誓い、台湾に乗り込む。(瀬川 楓花)

 ◆大学生・西川V打 〇…トップチーム経験者の大学生2人が貫禄を示した。先発の最速159キロ右腕、中村は「打たれたくない気持ちがあった」と初回を無失点。直球8球は全て150キロ超だった。3番の西川は決勝打を含む2安打2打点。2人のドラ1候補は3月に欧州代表との強化試合でトップチームにも選出されており、高校生相手に力の違いを見せつけた。

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