Ｊ２首位の清水エスパルスは２８日、アウェー・徳島戦（３１日）に向けアイスタで一部非公開調整した。今夏加入のＦＷアブドゥル・アジズ・ヤクブ（２５）が、クラブでは１９年のＦＷドウグラス以来５年ぶりとなる４戦連発に意欲を見せた。
表情にも充実感がにじんだ。アジズは前節・鹿児島戦（１〇０）で後半４３分に決勝ＰＫをマーク。「キッカーに指名してもらい自信になった」と胸を張った。加入後は５試合全て途中出場ながら、計５９分で３ゴール。「チャンスが来たら決め切るのが仕事」と言葉通りの働きを見せている。
秋葉忠宏監督（４８）は「ラッキーボーイが出てくるチームは強い。頼もしい助っ人が来てくれた」とニヤリ。エストリル（ポルトガル）所属時代には６戦連発も記録したことがあるという。本人は「同じぐらいノーゴールだった時期もあるから、（報道は）控えめにお願いします」と冗談交じりに“要請”した。
来日初得点した１０日の群馬戦ではバク宙を披露。「今後も（感情を）抑えきれない時はやるかも」と予告した。今季２度目の４連勝を呼ぶ一撃を放り込み、鳴門の渦潮級の大回転を見せる。（武藤 瑞基）