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吉田正尚が今季8度目の猛打賞 3打席連続で100マイル超えの打球の後に、緩い球にも自在に対応

スポーツ報知 2024年8月29日 11時55分

◆米大リーグ レッドソックス3―0ブルージェイズ(28日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が28日(日本時間29日)、本拠のブルージェイズ戦に「6番・DH」で出場し4打数3安打で今季8度目の”猛打賞”を記録。打率は2割9分7厘となった。チームは3ー0で今季13度目の完封勝ちで1週間ぶりの2連勝となった。

 吉田のバットが鋭い当たりを連発した。相手先発は過去13打数4安打、打率3割8厘と得意にしているバジット。8種類の球種を操るメジャー10年目の右腕だ。「両サイドを投げ分けてくる投手。ゾーンを少し甘めに置いていた」

 初回にアブレイユの左前適時打で先制し、なおも二死一、二塁で迎えた第1打席。シンカーを打球速度105・7マイル(170キロ)の痛烈な当たりで中前に運び、満塁とするが、続くウォンは三振に倒れた。

 1―0のまま迎えた7回は先頭で第3打席を迎え、フルカウントから再びシンカーを中前に弾き返す。打球速度107・1マイル(172キロ)の弾道をブ軍中堅手バーショが地面スレスレですくい上げてアピールしたが、ビデオ判定の結果、安打となった。「きょうは風も少しアゲインストでしたが、(相手の)センターもうまい選手なので、捕ったかと思いましたけど」。今季21度目のマルチ安打とすると8回の第4打席は、左腕リトルの内角へのナックルカーブを上手く中前へ。吉田らしい技あり打もまた好調の証だ。

 「いい打者というのは、来た球をしっかり自分のストロング・ポイントに持ってきて、軸回転で回る。そういう打者は率も残るし、結果を残している。どんな投手でも最終的にストライクゾーンに入ってくる球に対して、自分もしっかりとポイントを持って、打たされるのではなくて、強くスイング出来るように(心掛けている)。今日は、それが出来て、しっかり打ち返せた」。

 一ゴロに倒れた第2打席も速度108・6マイル(174キロ)と当たりはヒット性だった。シンカーを3本を鋭く捉えた後に、緩い球にも上手く対応。吉田が真骨頂を発揮して、球宴後の後半戦35試合で打率3割4分9厘と打ちまくっている。チームは先発ベロが8回無失点、オニールの2ランで追加点を奪い、完封勝ちで1週間ぶりの2連勝だ。

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