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“遅れてきた男”三田が新弟子検査を受検 手術した左膝も順調に回復 スピード相撲でスピード出世を狙う

スポーツ報知 2024年8月29日 16時59分

 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲秋場所(8日初日、両国国技館)の新弟子検査を行い、ただ一人受検した近大出身の三田大生(たいき、22)=二子山=が体格検査をクリア。内臓検査の結果を受け、秋場所初日に合否が発表される。

 昨年10月の国体でベスト8入り。幕下最下位付け出しの資格を取得したが、同12月の全日本選手権で左膝前十字靭帯断裂、半月板損傷の大けがを負った。今年1月に手術を受け、その後は母校・近大で懸命のリハビリを行ってきた。

 「同級生が活躍している姿を見て焦りはありましたが、やっとケガもよくなってデビューできるな、という気持ちです」。今年8月から二子山部屋での生活を初め、同じ部屋で栃木・市野沢小学校の同級生でもある東幕下4枚目・生田目(なまため)と一緒に汗を流しているという。

 栃木・黒羽高に入学した時は体重が65キロしかなかったが、1日8食の生活を3年間続けて30キロの増量に成功。高校2年で世界ジュニアの80キロ未満で3位、3年の世界ジュニア100キロ未満では優勝と実力も折り紙付き。173センチ、118キロと体はそれほど大きくないが、スピード相撲が自慢だ。

 あこがれの力士は東前頭7枚目・若隆景(荒汐)。今年1月に病室で、同じ前十字靭帯断裂の大けがから復活して幕下優勝を成し遂げた若隆景の雄姿を見て「勇気をもらった」という。遅れてきた力士は「早く幕内に上がりたい」と意欲を見せていた。

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