Ｊ２秋田は２９日、秋田・潟上市内でクラブハウス内覧会を行った。２階建てで総事業費は３億８１７０万円。９月５日からの利用開始に先駆け、選手や報道陣が初めて内部へ入った。
秋田杉の合板を使ったロッカールーム、日本代表選手らが使う千葉・ＪＦＡ夢フィールドを参考にして“氷風呂”が可能になった浴場、１３種類の器具を設置したトレーニングルームなど、Ｊ１クラスの充実した設備が整った。岩瀬浩介社長は「間違いなく今後の強化につながる。選手が成長をイメージしやすくなる施設だと思います」と胸を張った。初めて内部を見た選手からは「すごい！」「最高！」「住めるね」など、驚きと賞賛の声が相次いだ。
これまでは県内４か所のグラウンドを転々としており、練習後は選手が道の駅でシャワーを浴びることもあった。ピッチ状況や天候にも左右され、練習公開やファンサービスの時間が少なかったが、今後はサポーターがクラブハウス２階の屋根付きテラスから練習を見ることが可能に。ＭＦ諸岡裕人主将は「このチームをここまでにしてくれた方たちに感謝したい。与えてもらうばかりじゃなく、自分たちが結果で応えないといけない。しっかりトップ６（Ｊ１昇格プレーオフ圏内の６位以内）に届くように、残り１０試合を頑張りたい」と気合を入れた。