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13歳の須藤弥勒はツアー2戦目のバーディー発進も2番ダボ「原英莉花さんのような攻撃的なゴルフをしたい」有言実行なるか

スポーツ報知 2024年8月30日 7時54分

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第1日(30日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6559ヤード、パー72)

 史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=がツアー2戦目に参戦。午前7時20分、晴れ間がのぞく中、1番パー4(391ヤード)からスタートした。やや打ち下ろしで、ドライバーで放った第1打はフェアウェー左をキープ。同組で今季のドライバー平均飛距離227・56ヤードの永嶋花音(イントループ)とは約15ヤード差をつけられたが、残り約170ヤードからフェアウェーウッドで放った第2打がピン右3メートル半に寄せ、下りの難しいバーディーパットをねじ込んだ。

 所属のゴルフ5カラーの緑色のシャツに、好きなピンク色の靴下。派手なウエアの弥勒は力強くガッツポーズした。1番スタート組では3組目。10番スタート組を含めても5組目の早い時間のため、瞬間的に首位に立った。

 しかし、2番パー5(524ヤード)では痛恨のダブルボギー。通算1オーバーに後退した。いきなり、出入りの激しいゴルフを展開している。

 弥勒は、プロツアーデビュー戦となった先週のニトリレディス(22~25日、北海道・桂GC)で第1日に85、第2日に78の通算19オーバーと苦戦し、118位で予選落ちした。「桂GCは本当に長かった(6651ヤード)。パー4の14ホールのうち、パーオンできるホールはほとんどありませんでした。パーセーブが必死で、守るゴルフでした」と振り返る。

 今大会が行われるゴルフ5CみずなみCは、総距離(6559ヤード)は桂GCとほぼ同じだが、平たんな林間コースの桂GCに比べ、打ち下ろしのホールがあり、実質的な距離は短い。

 大会2日前の29日には「今週のコースはパー4の14ホールのうち2打で届かないホールは11番と14番のふたつくらい。攻めるべきホールでは攻めるゴルフをします。原英莉花さんのようにギャラリーを楽しませる攻撃的なゴルフで臨みたいです」と意欲満々に話していた。「天才少女」の名にかけて「有言実行」なるか。真価が問われる第2戦となる。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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