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押して良し、組んで良しの王鵬へ「体の大きさを生かして」四つに組む動きを確認…秋場所では新三役昇進を狙う

スポーツ報知 2024年8月30日 14時29分

 大相撲の幕内・王鵬(大嶽)が30日、東京・江東区の部屋で稽古し、幕下・夢道鵬(大嶽)、三段目・大新海(大嶽)を相手に16番相撲を取って全勝だった。巡業から帰京後、29日に行われた稽古総見を除いて相撲を取るのは初めてとなったが、「まだ咄嗟の動きが硬かったりしますけれど、いいのではないかなと思います」と振り返った。

 この日の王鵬は得意の突き押しだけではなく、四つに組む動きも確認。「突き放そうとして突き放せるのが1番良いと思いますけれど、しっかりと形になるということが僕は遅いので、自分の良い形にするまでを早くしようという練習をしています」と狙いを説明した。あくまで「立ち合いでしっかり起こして攻め切るのが1番理想的」と語るが、「体も大きいので、頭を下げて突き放すだけでは難しいところがある。組んだ方が勝ちやすい相手もいるので、形にこだわらずしっかりやりたいです。自分の良いところは馬力と圧力だと思うので、体を生かして圧力かけられればと思ってやっています」と力強く語った。先日の計測では先場所より体重が4キロ増。身長191センチ体重180キロの恵まれた体を生かした新たな相撲スタイルに挑戦する。

 秋場所(9月8日初日・両国国技館)は自己最高位となる西前頭二枚目として新三役昇進を伺う王鵬。東前頭3枚目だった今年の春場所は7勝8敗、東前頭4枚目だった夏場所は6勝9敗と上位の壁に跳ね返されてきたが、「当たる相手は上位になりますけれど、相手はそこまで変わらないと思っているので、しっかり自分の納得できる相撲を取っていけたら」と意気込んだ。また秋場所は祖父・大鵬が大関として連続優勝を果たして横綱昇進を決めた場所でもある。「昭和の大横綱」のように押して良し、組んで良しの24歳のサラブレッドが秋の主役になる。(大西健太)

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