Infoseek 楽天

守備重視、若手起用で新たな勢い 井端弘和監督が描く“侍ジャパン”を担当記者が「占う」

スポーツ報知 2024年8月31日 5時30分

 11月に日本、メキシコ、台湾で開催される国際大会「ラグザスpresents 第3回WBSCプレミア12」(11月9~24日)の開催概要発表会見が30日、都内のホテルで開かれた。侍ジャパンの井端弘和監督(49)は「当然、優勝を狙っています」と19年の第2回大会からの連覇を宣言。侍ジャパン担当の阿見俊輔記者が、守備に重きを置いた井端監督の思い描くチーム像を「占う」。

 淡々とした口調に決意がにじんだ。スーツ姿で会見に臨んだ井端監督は「当然、優勝を狙っています。プレミア12まで2か月弱ありますけれど、緊張感がかなり出てきています」と連覇を目指す大会に向けて、高ぶる思いを明かした。

 「まずは投手を中心に守りをきっちりしたい。長く日本が世界一であり続けるには、若い選手がどんどん出てこないと。とにかくフレッシュな新生ジャパンができれば」とプレミア12では守備に重きを置いて若手を登用する考え。巨人・岡本和、戸郷、ヤクルト・村上ら常連組に加え、阪神・才木、日本ハム・田宮、楽天・辰己ら侍ジャパントップチーム入りは初めてとなる若い力を候補としてリストアップしているとみられる。

 いずれも5、6月にかけて行った視察で熱視線を送った選手。プロ8年目で自身初の2ケタ勝利をクリアした才木は、先発投手陣の軸になりうるとにらみ、課題にしていた打撃で急成長を遂げた田宮は強肩や、ミート力を評価している。3年連続ゴールデン・グラブ賞の辰己も華麗な外野守備に加え、打撃でも結果を残しており、チェックを続けてきた。7月下旬のメジャー視察で各球団が守備力向上に注力しているのを目の当たりにし、守備重視のチーム作りへの思いをさらに強めたとみる。

 会見に同席した榊原コミッショナーの「ぜひ、優勝を勝ち取っていただきたい。大会後には26年のWBC、28年のロサンゼルス五輪が控えている。井端監督には将来に向けての若手選手の発掘をお願いしたい」との言葉にうなずいた指揮官。初戦はバンテリンD、決勝は東京Dと中日、巨人時代に縁がある球場での戦いに「名古屋で勢いをつけて、必ず東京で優勝したい」。10月下旬からの宮崎市内での事前合宿、11月9、10日のチェコとの強化試合(バンテリンD)を経て、常勝ジャパンに仕上げていく。(阿見 俊輔)

この記事の関連ニュース