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巨人・浅野翔吾「堪能できた」高3準々決勝近江戦以来743日ぶり甲子園 伝統の一戦へ「相手の応援を楽しむ」

スポーツ報知 2024年8月31日 5時30分

 巨人・浅野翔吾外野手(19)が30日、プロ入り後初の甲子園凱旋を果たした。阪神戦は台風の影響で中止となり、フリー打撃などで調整。22年8月18日の選手権準々決勝・近江(滋賀)戦で敗れて以来、743日ぶりに聖地に足を踏み入れ、「あんまりゆっくり練習したことなかったので堪能できたというか、グラウンドに慣れるための練習ができた」と充実の時間を過ごした。

 甲子園とは縁が深い。高松商2年の21年夏に初出場。翌22年夏は、史上初めて1番打者として1大会3本塁打の快挙を成し遂げた。昨季は甲子園遠征前に2軍降格となり悔しさを募らせたが、今回は月間打率3割5分7厘、3本塁打の堂々たる成績で、戻ってきた。

 久しぶりの光景を目に焼きつけた。守備練習では右翼で重点的に練習した後に、「ちょっと思い出すのも込めて」と、高校時代と同じ中堅へ移動し、白球を追った。懐かしい感覚に浸りながら、プロとして自覚を強めた。「高校の時はプロ野球選手を目指していたけど、今はお客さんに見てもらう立場。自分は身長が小さいので、身長の小さい子どもたちに夢を与えられるようにしたい」

 アクシデントにも屈しない。前日29日は午後3時過ぎに東海道新幹線で大阪に向かったが、乗った車両が台風の影響に伴う静岡地区の大雨によりストップ。「小田原で止まったので一回(東京方面に)戻りました」。約5時間の缶詰め状態の後に、東京方面へと引き返し、午後11時前に都内の宿舎へ。この日は早朝に飛行機で大阪入りした。それでも、疲労を感じさせることなく、軽快に動いた。

 聖地で迎える初の伝統の一戦。「相手の応援がすごいらしいので、それを楽しみながらできるくらいのメンタルでやりたい」と頼もしい。高揚感を胸に浅野が甲子園で暴れまくる。(宮内 孝太)

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