◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース（３０日、米アリゾナ州フェニックス＝チェースフィールド）
ドジャース・大谷翔平投手（３０）が３０日（日本時間３１日）、敵地・Ｄバックス戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。ブーイングで迎えられた初回先頭の第１打席は初球の９４・３マイル（約１５１・８キロ）直球を右翼線二塁打とした。
昨季１７勝で今季もすでに１０勝を挙げているＤバックス先発のＺ・ゲーレンにはこれまで５打数無安打４三振と苦戦していたが、初安打を記録。右手中指の亀裂骨折から先発復帰した３番・フリーマンの先制２ランで生還した。
大谷は今月１７日（同１８日）の敵地・カージナルス戦では５回に同戦初本塁打となる３８号ソロを放ち、日本人選手初の“３０球団制覇”を達成した。同時にブッシュスタジアムでも初めての一発となり、２８球場（現在の各球団本拠地では２６球場）目のホームランだった。“全球場制覇”には残り４球場。この日のチェースフィールドでは過去７試合でアーチが出ておらず、２９球場（同２７球場）目の制圧となる２試合ぶりの４３号にも期待がかかる。
前日２９日（同３０日）の本拠地・オリオールズ戦では先発野手の中で唯一安打が出ず、５打数ノーヒットで３試合ぶりの無安打。それでも、フェンス際まで飛ばす大飛球が２度あり、内容は悪くなかった。愛犬・デコピンが“始球式”を務めた２８日（同２９日）には先頭打者弾の４２号先制ソロを放ち「いい形で振れている」と話しており、一時の不振を脱して状態は上がってきている。
両リーグ８０勝一番乗りしたナ・リーグ西地区首位のドジャースは４ゲーム差で同２位のＤバックスとの直接対決４連戦。特にこの日の初戦は優勝争いでも大きな意味を持ちそうだ。２９日終了時点でシーズン５０本塁打、５０盗塁ペースの大谷。史上初の「５０―５０」とともに、悲願の世界一に向けて負けられない。