女性お笑いコンビ「ハイヒール」のリンゴが３１日、司会を務める大阪・読売テレビの生放送の情報番組「あさパラＳ」で“令和のコメ騒動”に対して私見を述べた。
番組では大阪府の吉村洋文知事が、府内では８割の店が品切れ状態という米不足の状況で、１００万トンあるとされる備蓄米を放出することを政府に求めるメッセージを出した。しかし坂本哲志農水相は価格への影響などを理由に出さない意向を示した。リンゴは「手続きに時間がかかるから（吉村知事には）もっと早めに言うてほしかった。出回った頃に、米ありますということになる」と対応の遅れを愚痴った。
一方、リンゴは「全然知らん人なんやけど『セブン・イレブン』に入ろうとしたら、出てきた時に『米あるで』って言われた。情報としてはものすごい興味があった。米を（みんなで）共有しているというか」という体験を披露した。
また、リンゴは「スーパーが全部が全部とは言わないが」と前置きした上で「（仕入れで）入っても全部（店頭に出してないと思うねん。毎日買いに来てほしいから。売り手の気持ち。２０あって２０出したら１日でなくなる。５つ出したら４日持ち、他の商品も買ってくれる」と経営戦略もあるのではと推測した。
パネリストで和歌山大学副学長の経済学者・足立基浩氏は「和歌山も全然ない。５キロ５０００円の有機米とかは高いのは余っているけど」。行政学者の中野雅至氏は「農家がもうからないので、新米が流通し出すのなら（備蓄米放出は）今はもう必要ない。緊急なら、もっと早めに出すべきだったが」と述べた。