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大谷翔平、29球場目制覇弾で史上初の「43―43」達成 ドジャースはDバックスとの直接対決先勝で5差に

スポーツ報知 2024年8月31日 13時54分

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス9―10ドジャース(30日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースが同2位のDバックスとの直接対決4連戦に先勝。敵地でゲーム差を「5」に広げ、3年連続の地区優勝に向けて前進した。「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(30)は43号ソロを含む4打数2安打1打点。2試合ぶりの盗塁も決め、史上初の「43―43」に到達した。

 Dバックス先発は昨季17勝で今季もすでに10勝を挙げているゲーレンだった。大谷はこの日まで通算5打数無安打4三振と苦戦していたが、初回先頭の第1打席では初球を捉えて右翼線二塁打。ブーイングをひと振りで吹き飛ばし、右手中指の亀裂骨折から復帰したフリーマンの先制2ランで生還した。

 2回無死一、三塁の第2打席は昨年9月に手術を受けた右肘付近に死球。その場にしゃがみ込み、一塁側のド軍ファンからは怒号が乱れ飛んだ。エルボーガードをしていたため大事には至らず、その後2試合ぶりの二盗となる43盗塁目を決めた。42本塁打と合わせて「42―43」。史上初の「43―43」まで残り1本塁打とした。

 4回先頭の第3打席は空振り三振。5―5の6回2死三塁で迎えた第4打席は3番手左腕・マンティプライと対戦。4球目が暴投となり、三塁走者が勝ち越しのホームを踏んだ。大谷は空振り三振に倒れたが、決勝点を“圧力”で呼び込んだ。

 歴史的瞬間が訪れたのは8回2死だった。大谷は4番手右腕・シーウォルドの3球目、93マイル(約149・7キロ)直球を振り抜いた。打球速度99マイル(約159・3キロ)、打球角度32度、飛距離380フィート(約115・8メートル)で左翼席に飛び込んだ。一塁を回ったところで大谷は右手を天に突き上げた。これまでは42本塁打、46盗塁を記録した1998年のA・ロドリゲス(マリナーズ)の「42―42」が最高記録だったが、昨年9月の右肘手術から投手としては“リハビリ中”の大谷が上回った。

 また、チェースフィールド初本塁打で、29球場(現在の各球団本拠地では27球場)目の制覇。17日(同18日)の敵地・カージナルス戦では5回に同戦初本塁打となる38号ソロを放ち、日本人選手初の“全球団制覇”を達成したが、同初の“全球場制覇”には残り3球場とした。51本塁打、51盗塁ペース。前人未到の「50―50」とともに、悲願の世界一のためにも大きな意味のある一戦となった。

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