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大物プロモーターのボブ・アラム氏「井上尚弥は年内に日本で1試合、次は米国で」 中谷潤人との対戦は「日本史上最大の試合となるかも」

スポーツ報知 2024年8月31日 16時46分

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO同級2位TJ・ドヘニー▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級1位・比嘉大吾(9月3日、東京・有明アリーナ)

 ダブル世界戦の記者会見が31日、横浜市内で行われ、スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)を始め、挑戦者の元IBF王者TJ・ドヘニー(アイルランド)、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)、挑戦者の同級1位・比嘉大吾(志成)らが出席、世界戦への意欲を語ったが、この日は、米国から興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOが来日して出席、選手たちとともに壇上に上がった。

 尚弥の防衛戦について聞かれると「尚弥はまごうことなき、世界のスーパースターになっている。であるからこそ、相手は常に、今選べる中でも一番危険で一番最強の選手でなければいけないと考えている」と話し、ドヘニーとの実力差があることを指摘されていることについては「皆さん、日本でドヘニー選手が(昨年から)3回試合をしていたのを見ていると思うが、その全てをKOで勝利している。だから、少なくとも、ここにいるモンスターが素晴らしいパフォーマンスを見せ、そして勝つとしても、相手はいいパンチもあり、難しい相手だったねと話してもらえるような相手だと思っている」と挑戦者を評価した。

 アラム氏は会見後、囲み取材に応じ、今回の来日について「井上尚弥は今や世界中のボクシング界の顔になっている。だから、今回、ここに来るのが正しいと思って来た」と説明。尚弥の今後については「年内にもう一度日本で、その次はアメリカで試合をしてもらいたい」と来年の米国再登場を熱望した。同氏は「(大リーグ・ドジャースの)大谷(翔平投手)の試合を見たいと日本から米国に来るように、たとえば井上がラスベガスで試合ができるなら、多くの日本人に来ていただくことができる」と期待を寄せた。

 対戦相手については「本田さん(帝拳ジムの本田明彦会長)、大橋さん(大橋ジムの大橋秀行会長)に聞いて」とけむに巻いたが、IBF&WBO1位サム・グッドマン(オーストラリア)、元WBA&IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)らとの対戦について聞かれると「必要とは言わないが、井上はチャレンジ好きなので」と候補としては認めた。

 井上の“市場”については「まず第一に日本、そして次はアメリカ」と話したうえで、米国では“聖地”と呼ばれるラスベガスでの大会場でのメインイベントも可能であると述べた。「T―モバイルとか? そのとおり。MGM(グランド)とも話をしているが、大きな会場でやるのはとても面白い」と収容人数2万人のT―モバイル・アリーナでの開催にも期待を寄せた。

 トップランク社は最近、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との契約を発表したが、尚弥と中谷の対戦に聞かれると「うまくいけば来年…。その可能性はある。実現するままでには色々と進んでいかないと難しいが、井上と中谷が試合をすれば、日本のボクシング史上最大の試合になるかも」と胸を躍らせていた。

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