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町田が首位陥落 終了間際にFWエリキが同点ゴール「残り試合、決勝戦の気持ちで 浦和との国立決戦はドロー

スポーツ報知 2024年8月31日 20時32分

◆明治安田J1リーグ▽第29節 町田2―2浦和(31日・国立競技場)

 J1は4試合が行われ、町田は後半アディショナルタイムにFWエリキ(30)の同点ゴールで浦和と2―2の引き分けに終わった。日本代表に初招集された望月ヘンリー海輝(22)、同じく代表入りしたDF中山雄太(27)、GK谷晃生(23)がそろって先発したが、2失点を喫して2試合連続のドローとなった。2位の広島がFC東京に3―2で勝利したため、14節から守ってきた首位の座から陥落した。

 雨の国立で、町田の粘りが同点ゴールを呼んだ。1点を追う後半アディショナルタイム。左サイドからのクロスを、途中出場のFWエリキが押し込んだ。48887人が集まったスタジアムには、大挙した浦和サポーターの怒り、そして町田サポーターの歓喜の声がこだました。

 序盤は町田のペースだった。アジア最終予選を戦う代表初招集の右サイドバックDF望月が、高いポジションを取って積極的に攻撃参加。前半20分、同じく代表入りしたDF中山のロングフィードを受けると、縦に仕掛けてグラウンダーのクロスを送り、決定機に絡んだ。同29分にも日本代表GK谷のフィードからスピードを生かしてクロスにつなげるなど、チャンスに絡んだ。さらに望月は得意のロングスローでもチャンスを演出。それを嫌い、浦和のコーチがピッチ脇に用意されていたボールを拭くためのタオルを片付けようとする“場外戦”も巻き起こった。

 しかし前半37分、セットプレーから失点。浦和にペースを奪い返されると、黒田剛監督(54)はハーフタイムに望月に代え、DF鈴木を投入した。すると後半4分、韓国代表FW呉の豪快なヘッドで同点に追いつき、試合の流れを引き戻した。それでも勝ち越しゴールを奪えない中、一瞬の隙を突かれて後半42分に浦和FWチアゴサンタナに勝ち越しゴールを許したが、最後まで心は折れず。同点ゴールのエリキは「本当によかった。残り9試合、決勝戦の気持ちで戦います。優勝できるように頑張ります」と語り、今後も続く優勝争いを見据えていた。

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