Infoseek 楽天

近代五種・佐藤大宗が所属先でパリ五輪銀メダルを報告 4年後へ“SASUKE対策”にも着手「伸びしろしかない」

スポーツ報知 2024年8月31日 20時56分

 パリ五輪の近代五種男子で銀メダルを獲得した佐藤大宗が31日、都内で所属する自衛隊の五輪報告会に出席した。五輪採用から112年の歴史を持つ伝統競技で日本勢初の表彰台。「試合の時はベストパフォーマンスを出せたけど、それまでの期間がずっと体調が良くない状態で、吐き気との戦い。プレッシャーに押しつぶされそうな時もあったけど、やってきたことは間違いないと最後まで戦い抜くことができた」と胸を張った。

 五輪後はテレビ出演などを通じ、競技自体が注目される場面も増えたと実感する。国内の競技者は約50人。「メディアの方々にすごく注目していただいている。自分だけの反響じゃなくて、近代五種がどんどん広まってくれたらすごくうれしい」と競技の発展につながることを願った。海上自衛隊員として初の五輪メダリストにもなり「海上自衛隊が大好きで入隊した。ちょっとでも勇気付けられたんじゃないかな」と喜びも口にした。

 近代五種は馬術、フェンシング、水泳、射撃、ランニングで争われてきたが、28年ロサンゼルス五輪は馬術に代わり、障害物レース(オブスタクル)が採用される。関係者によると、自衛隊体育学校内に建設計画がある“SASUKEセット”は9月末に「反り立つ壁」「ステップ」「大車輪」「小車輪」の4種。来年3月末に残り10種が完成予定だという。佐藤は「自分は馬術競技に全力を注いできたので、まだど素人。伸びしろしかないと思って、(セットが)できたらしっかり練習して、次に向かっていきたい」と完成を心待ちにしていた。

 次戦は新方式で行われる11月の全日本選手権(愛知・安城市)を視野に入れ、けがを抱える体の状態も見ながら出場するか判断する。セット完成までの準備期間として、コーチ陣が体育学校内に設置したうんてい、つり輪を活用。「コースができた時にスムーズに入れるように、いろいろ試行錯誤してトレーニングを積んでいる状態」。早くも“SASUKE対策”に着手していることも明かした。

この記事の関連ニュース