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【西武】栗山巧が逆転の1号2ラン「悔しさ歯がゆさはあるが、いいプレーができるようにという繰り返し」

スポーツ報知 2024年8月31日 21時3分

◆パ・リーグ 西武2―1日本ハム(31日・ベルーナドーム)

 今年もまた、スタンドにアーチを届けた。1点を追う8回2死三塁。西武・栗山は極限までに集中力を高めた。河野の投じた初球146キロの真ん中高め速球をフルスイング。打球は右翼席へ伸びる1号逆転2ランになった。05年からの20年連続本塁打は伊東、中村剛に次いで球団3人目。「1本も打てないよりは打てた方がいいと思います」と静かにうなずいた。

 チームは30日に4位以下と2年連続のBクラスが確定。23年間のプロ野球人生で79敗も喫したのは初めての経験だ。それでも3日で41歳になるベテランは折れることはない。「勝負事に負け続けている悔しさ、歯がゆさはありますが、あしたも試合はある。いいプレーができるようにというその繰り返し」と前を向く。残り25試合。優勝、CS争いを繰り広げる上位との対戦になるが「上位チームと戦うにあたって、向こうの集中力とか勝負強さとか、投打ともにスキのない野球をしてくるというのを感じた上でそれを上回っていく。絶対負けへんという気持ちの中で結果が伴ってくれば来季にもつながってくると思うし、僕もそのつもりでやっていますし、僕にとっても成長する試合になっていけばと思います」と来季も見すえている。

 今季のある試合でお立ち台立つ機会があったが、若手へと辞退。この日は二つ返事で引き受けた。「文句なしでしょ。賛否ないと思ったので、オレかなと」と笑顔。ベテランの力はまだまだ欠かせない。

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