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大谷翔平は止まらない!Aロッド超え史上初「43―43」 あと27戦、夢じゃない「51―51」ペース

スポーツ報知 2024年9月1日 4時20分

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス9―10ドジャース(30日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、敵地Dバックス戦に「1番・DH」で先発出場。8回に2戦ぶりの43号ソロを放ち、2回の43盗塁と合わせ、史上初の「43―43」を同日達成した。29球場目の本塁打となり、日本人初の「全球場制覇」までは残り3球場。前人未到の「50―50」に向けて弾みをつける活躍で、チームは同地区2位との直接対決4連戦に先勝した。

 歓声、ブーイング、どよめき、怒号―。様々な感情が渦巻く球場の真ん中で大谷が右手を突き上げた。4点リードの8回2死。シーウォルドの真ん中93マイル(約150キロ)直球を振り抜いた。打球速度99マイル(約159キロ)、打球角度32度、飛距離380フィート(約115・8メートル)。歴史を動かす放物線が左中間席に着弾した。2試合ぶりの43号ソロ。史上初の「43―43」が生まれた瞬間だった。

 これまでは42本塁打、46盗塁をマークした1998年のA・ロドリゲス(マリナーズ)の「42―42」が最高記録だったが、昨年9月の右肘手術から投手としては“リハビリ中”の大谷が出場132試合目で塗り替えた。最終的に1点差まで詰め寄られただけに、価値ある1本となった。

 チェースフィールドでは初ホームラン。29球場目の本塁打とした。17日(日本時間18日)の敵地カージナルス戦では同戦初アーチを描き、日本人初の「全球団制覇」を達成したばかりだが、同初の「全球場制覇」は残り3球場となった。

 先に「43」としたのは盗塁だった。2回無死一、三塁。右肘に死球を受け、その場にしゃがみ込んだ。幸い、肘当てをしていたため大事には至らず、その後1死一、三塁から2試合ぶりの二盗となる43盗塁目を決めた。自己最多をさらに更新する月間15盗塁。験担ぎとして使い続ける「デコピンスパイク」で勢いが止まらない。「打席の内容が上がってきている」という通り、バットでも初回の右翼線二塁打に始まり、直近9試合で6度目となるマルチ安打。走る機会が自然と増える好循環になっている。

 ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースは大谷の活躍で同2位Dバックスとの直接対決4連戦の初戦を制し、ゲーム差を5に広げた。ロバーツ監督は「信じられない。翔平に対してこれ以上の表現があるのか私には分からない」と脱帽した。残り27試合で本塁打王争いではリーグ2位のオズナ(ブレーブス)に6本差をつける独走態勢の大谷。打点王争いでもトップのオズナに2差の96打点となった。年間51本塁打&51盗塁ペースで前人未到の「50―50」へ―。道なき道を進んでいく。(中村 晃大)

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