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ノルディーア北海道が札幌大ヴィスタに2―1で勝利 なでしこリーグ2部入替戦予選大会不出場も意地見せた

スポーツ報知 2024年9月1日 7時35分

◆サッカー◇北海道女子リーグ▽第9節初日 ノルディーア北海道2―1札幌大ヴィスタ(31日、札幌大グラウンド)

 ノルディーア北海道が首位の札幌大ヴィスタに2―1で勝利し、目前での優勝を阻止した。0―1で迎えた後半にFW榎静花(19)、MF安達沙織(21)のゴールで逆転。チーム事情で、なでしこリーグ2部の入替戦予選大会不出場が決まった直後の試合で意地を見せた。

 ノルディーア北海道が、2連覇を目指す今季無敗の女王に土をつけた。6月に1―3で敗れた相手に逆転勝ちし、この日の優勝を阻止。米山隆一監督は「参入戦に出られない

って決まった直後の試合こそ、しっかりやりたかった。たくましかった」と称えた。

 前夜からの大雨でピッチに水たまりがあるコンディションの中、前半から何度も相手ゴールを脅かした。GKの手元でバウンドが変わる不運な形で前半に先制点を許したが、後半に反撃。後半開始直後に榎が同点弾を決めると、28分には相手陣内でのこぼれ球に反応した安達が沈めて、勝ち越し。終盤は再び雨が強まる中、最少リードを全員で守り切った。

 2004年に前身の「FC adooma」として創部したノルディーア北海道は、昨季なでしこリーグ2部の入替戦に敗れて降格。来季の昇格を目指していたが、財務面の問題で同入替戦予選大会への出場が却下された。選手にその知らせが届いたのは8月下旬。動揺もあったが、主将のDF井久保茉桜(30)は「私たちにはどうにもできない。落ち込んでる暇はない」と切り替えて試合に臨んだ。

 リーグは残り1試合。首位・札幌大と勝ち点で並ぶ可能性はあるが、得失点差は26。優勝は絶望的な状況だ。それでも、井久保主将は「勝ちは絶対。悔いの無いように戦いたい」と前を向いていた。(島山 知房)

 〇…札幌大ヴィスタは引き分け以上で優勝が決まる状況だったが、リーグ戦8戦目で初黒星を喫した。前半36分にMF猪又月奈のゴールで先制するも、後半3分に同点弾を献上。同15分にチームの要であるMF玉川実奈が負傷退場後、勝ち越しを許した。最終節に向け、氏家新司監督は「(相手の)気迫がすごくこもっていて、それを受けてしまった。必ず次の試合で3ポイントとりたい」と気を引き締めていた。

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