◆明治安田Ｊ２リーグ ▽第２９節 ベガルタ仙台２―０いわきＦＣ（３１日・ユアテックスタジアム仙台）
５位ベガルタ仙台はＪ１昇格プレーオフ圏内（３位～６位）を争う７位いわきＦＣをホームに迎え、２―０で完勝。ＦＷ中島元彦（２５）が前半８分にネットを揺らすと、後半２８分にもダメ押し弾を決め、４位に浮上した。モンテディオ山形は２位・横浜ＦＣを相手に先制も、１―２で逆転負けした。
仙台・中島がまた決めた。前半８分、左サイドのスローインからペナルティーエリア内で相手を背負いながらボールを受けると、素早くターンでマークを外し右足を振り切った。狙い澄まされたシュートは美しい弧を描きながらゴール右に吸い込まれ、自身キャリア初となる２ケタ得点を記録。後半２８分にもコーナーキックの折り返しを右足で押し込み、今季１１点目。勝利をたぐり寄せた。
前節の千葉戦（２５日、２●４）を最後にボランチの一角としてチームをまとめていたＭＦ長沢和輝がオーストラリアリーグ（Ａリーグ）に所属するウェリントン・フェニックス（ニュージーランド）に移籍。今季背番号１０を背負うＭＦ鎌田大夢が４月３日の愛媛戦以来となる先発も、抜け目がない守備と強みのドリブルやパスを発揮して貢献した。
大きな勝ち点３を積み上げたチームは次節で最下位・群馬と対戦する（９月７日、正田スタ）。負けが許されない一戦に向けて、気を緩めず一丸となり、勝利を目指す。（山崎 賢人）
〇…いわきＦＣは、敵地に駆けつけた大勢のサポーターに勝利を届けられなかった。強みの対人やセカンドボールの反応でも仙台に上回られた。立ち上がりからボールを保持されペースをつかめずにいると、前半８分にＭＦ山下優人が１対１の個の勝負で振り切られ失点。Ｊ２得点ランキング１位のＦＷ谷村海那を狙ったクロスもはじき返され、今季２度目の２連敗となった。