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菊池雄星が圧巻の毎回12奪三振で7勝目権利 移籍後最長7回&101球で5安打1失点の好投

スポーツ報知 2024年9月1日 10時11分

◆米大リーグ アストロズ―ロイヤルズ(31日、米テキサス州ヒューストン=ミニッツメイドパーク)

 アストロズ・菊池雄星投手(33)が31日(日本時間9月1日)、本拠地・ロイヤルズ戦に先発し、移籍後最長の7回で101球を投げ、5安打1失点、12奪三振の好投を見せて、7勝目(9敗)の権利をつかんで降板した。毎回三振を奪い、12奪三振はブルージェイズ時代の7月9日(同10日)の敵地・ジャイアンツ戦でマークした自己最多13三振に次ぐ数字となった。

 初回は先頭のガルシアから直球で空振り三振を奪うと、続く打率がメジャー全体でトップのウィットも三ゴロ。通算271本塁打の34歳捕手・ペレスも右飛に打ち取って3者凡退の好発進を切った。2回も2者連続三振を奪うなど1人の走者も許さず。3回は1死から初安打となる二塁打を浴びたが、1死二塁から2者連続で空振り三振を奪って切り抜けた。

 雄星が3回まで1安打無失点、5奪三振の好投を見せたが、投げ合ったロイヤルズの左腕・ラガンズも初回1死から8者連続三振を奪う好投で3回まで無安打無失点。両軍無得点の4回は、先頭のウィットから外角高めの直球で空振り三振を奪うと、ペレスには左前安打を浴びたが、後続を抑えて走者を進めることはなかった。5回は2死から見逃し三振を奪うなど3者凡退。6回は先頭に中前安打を浴びて初めて先頭の出塁を許したが、右翼手ギャメルの好捕もあり、最後は2死二塁でペレスから空振り三振を奪って本塁を踏ませず、移籍後6試合目で初めて6回を投げきった。

 すると両軍無得点の6回裏にアストロズは2四死球などで無死満塁のチャンスを作ると、ディアスの左翼への2点適時打で先取点を奪い、ぺーニャも中堅への2点適時三塁打を放って追加点を奪うなど5点のリードをもらい、菊池に7勝目となる勝利投手の権利が生じた。続投した7回は1死から連打を浴びて1死一、三塁となり、遊ゴロの間に1点を失ったが、2死一塁で101球目の直球でこの試合12個目の三振となる見逃し三振を奪うと、ガッツポーズを作ってマウンドを降りた。

 雄星は前回登板の25日(同26日)、敵地・オリオールズ戦で6回途中2安打3失点。勝敗はつかなかったが、自己最速98・8マイル(約159キロ)を計測した。アストロズ移籍後はこれまでの5試合で2勝無敗。登板した全ての試合でチームは勝っている。この試合が今季28試合目の登板(ブルージェイズ22、アストロズ6)。防御率は4・24となった。チームはア・リーグ西地区首位を走り、中5日での登板だった。

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