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ドジャースがDバックスとの直接対決に連勝で6差 44号先頭打者弾の大谷翔平は渡米後初の貯金で終了確定

スポーツ報知 2024年9月1日 12時1分

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス6―8ドジャース(31日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースが同2位のDバックスとの直接対決4連戦で2連勝。ゲーム差を「6」に広げ、3年連続の地区優勝に向けて前進した。6―6の9回に途中出場の9番・エドマンが決勝2点適時打を放った。82勝54敗の貯金28となり、26試合を残して貯金2以上が確定。大谷翔平投手(30)にとって渡米7年目で初のシーズン勝ち越しが決まった。

 「1番・DH」で先発出場した大谷は5打数1安打2打点で勝利に貢献。打線に火をつけたのは、大ブーイングで迎えられた初回先頭の第1打席だった。3―2からケリーの8球目、84・7マイル(約136・3キロ)カーブを完璧に振り抜いた。打球速度108・9マイル(約175・3キロ)、打球角度35度、飛距離420フィート(約128メートル)でバックスクリーンに飛び込んだ。2戦連発の44号ソロは今季5本目、通算11本目の先頭打者本塁打。ドジャースファンからは地鳴りのような大歓声と「MVPコール」が巻き起こった。2番・ベッツ、3番・フリーマンもホームランで続き、ドジャース史上初の初回先頭からの3者連続アーチ。MVPトリオが球団史に名を刻んだ。

 3―4と逆転された直後の2回無死満塁の第2打席では同点に追いつく中犠飛を放ち、この日2打点目でリーグトップのオズナ(ブレーブス)に並ぶ98打点とした。2位のオズナに7本差で独走している本塁打との2冠に立った。4回先頭の第3打席は一ゴロ、6回1死の第4打席は2番手左腕・マンティプライから二ゴロ、8回無死一塁の第5打席は4番手左腕・パクから見逃し三振、9回2死二塁の第6打席は6番手右腕・マルティネスから右直だった。

 前日30日(同31日)の同戦では右肘付近に死球を受けた2回に二盗、8回には2試合ぶりの一発を放ち、史上初の「43―43」(43本塁打、43盗塁)に到達。これまでは42本塁打、46盗塁をマークした1998年のA・ロドリゲス(マリナーズ)の「42―42」が最高記録だったが、投手としては“リハビリ中”の大谷が上回った。試合前には術後初めてブルペンで捕手を座らせて投球練習を行ったこの日も勢いは止まるどころか拡大した。

 シーズン52本塁打、51盗塁ペースとなり、前人未到の「50―50」も現実的な目標になってきた。なかなか打率が上がらず、不振と言われた8月も結局6月に並ぶ月別今季最多タイの12本塁打、自己最多の15盗塁。“一刀流”の怪物が、ド軍の3年連続地区優勝を大きくたぐり寄せる1勝をもたらした。

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