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フラッグフット女子日本代表主将・近江佑璃夏、米国挑戦を表明 銅メダル獲得の世界選手権から帰国

スポーツ報知 2024年9月1日 18時59分

 28年ロサンゼルス五輪で初採用されるフラッグフットボールの世界選手権(フィンランド・ラハティ)で、銅メダルを獲得した女子日本代表が1日、羽田空港と関西空港に帰国した。主将の近江佑璃夏(ゆりか、Blue Roses)は年内にも米国に渡り、現地のクラブチームでプレーする考えを明かした。

 世界選手権でのメダル獲得は、日本代表を編成して出場するようになった2018年大会以降で初の快挙だった。準決勝で世界ランキング2位のメキシコに敗れ、目標の決勝進出には届かなかったが、3位決定戦でオーストリアに41―40で勝利。近江は「悔しい結果とはなったけど、世界ランク3位という実力は示せた。チームが試合を終えるごとに強くなっていくのを実感できた」と納得の表情。「メキシコも届かないところじゃないな、と感じた。五輪でメダルを取るのは決して無理な目標じゃない」と手応えを得た様子だった。

 次の目標は、今大会で女子の上位7チームに与えられる出場権を確保した来年のワールドゲームズ(中国・成都)だ。「そこで違う色のメダルを獲得できるようにしたい。そこから勢い付けて、4年後のロス五輪につなげたい」と意気込む。

 次のステップへ、進化を求めた先は米国だ。25歳の近江は普段は会社員としてフルタイムで働きながら、平日夜や週末に練習を行って両立しているが、勤務先を休職予定。一定期間は米国のクラブチームに所属し「フラッグに専念する期間を設けたい」と語った。

 米国はアメリカンフットボールから接触をなくしたフラッグフットボールの本場で、今大会の優勝も米国代表だった。日本代表ではQB磐田千紘が今年1月からカンザスウェズリアン大学に競技のために留学している。関係者によれば、いずれもこれまでの日本のフラッグフット界にはなかった挑戦だ。ロサンゼルス五輪へ、選手個々が高い意識で準備していく。

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