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叔母・平瀬真由美超え! 躍進の21歳が今季&通算5勝目、次週国内メジャー初Vで「竹田時代」到来だ

スポーツ報知 2024年9月2日 6時0分

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 最終日(1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6559ヤード、パー72)

 第2ラウンド(R)の未消化分が行われ、36ホールの短縮競技で決着した。第1Rで1差4位だった竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算10アンダーで逆転優勝した。今季&通算5勝目。前週は海外メジャーのAIG全英女子オープンで予選落ちしたが、苦い経験も糧にして年間女王へ前進した。1打差2位は山内日菜子(28)=ライク=。須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=は75で回り、9オーバーの100位に浮上してツアー2戦目を終えた。

 冷静な竹田が珍しく右手でガッツポーズした。1・5メートルの距離で20センチ以上も左に曲がる難しい下りのバーディーパット。最終18番パー4で優勝を決定づけるパットをど真ん中から沈めた瞬間だった。「ここでバーディーを取れば優勝と思った」。今季、すでに4勝を挙げていた21歳は勝利への道筋が見えていた。

 台風の影響で第2日終了時点で、首位と2打差に28人がひしめく大混戦。そして、36ホールの短期決戦。雨、風、蒸し暑さなど天候の影響を受け、多くの選手にチャンスがあったが、終わってみれば、ポイントランク首位に立つ竹田の貫禄勝ちで幕を閉じた。最終組の3組前で66をマークし、今季&通算5勝目を挙げた。

 前週は全英女子オープンに参戦。「ゴルフの聖地」と呼ばれるセントアンドリュース・オールドコースで通算6オーバーの91位で予選落ち。「コースも風も難しかった。持ち球のフェード(右に曲がる球)は左からの風にどこまでも持っていかれた。ドロー(左に曲がる球)も練習しなければいけない、と感じた。いい経験ができた」。負けを次に生かせるのも強みだ。

 1993、94年の賞金女王で通算18勝を挙げた平瀬真由美(54)を叔母に持つ。21歳152日での通算5勝目は、叔母(21歳145日)に次ぐ年少9位の記録。82試合での達成は叔母(85試合)を上回り、年間最多勝(94年4勝)も超えた。ただ、竹田は「最後までこの位置で戦えれば。いつか(叔母を)超せるように頑張ります」と謙虚に話した。

 次週は国内メジャー、ソニー日本女子プロゴルフ選手権(5~8日、沖縄・かねひで喜瀬CC)。「皆が勝ちたい大会。自分も優勝を目指して頑張りたい」。今季のメルセデス・ランクポイント、優勝回数などでトップを走る21歳がメジャー初制覇となれば「竹田時代」到来と言っても過言ではない。(竹内 達朗)

 ◆竹田 麗央(たけだ・りお)2003年4月2日、熊本・合志市生まれ。21歳。6歳の時、プロゴルファーの母の影響でゴルフを始め、熊本国府高1年時の19年九州ジュニアで優勝。元賞金女王・平瀬真由美は母の妹。21年11月のプロテストに合格し、22年からツアー参戦。昨季はポイントランク22位で初のシードを獲得。166センチ。家族は両親と兄、弟。

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