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フラッグフット男子日本代表、世界選手権11位も手応え「世界にかなり追い付いている」

スポーツ報知 2024年9月1日 22時20分

 28年ロサンゼルス五輪で初採用されるフラッグフットボールの男女日本代表が世界選手権(フィンランド・ラハティ)を終えて1日、羽田空港と関西空港に帰国した。

 世界ランキング8位の男子は11位で大会を終えた。1次リーグを3戦全勝で決勝トーナメントに進出したが、同1回戦でデンマークに終了間際に逆転を許して19―20で惜敗。順位決定戦ではオーストラリアを下したが、英国に敗戦。最終戦の11位決定戦では欧州選手権覇者のドイツを39―26で破った。

 順位こそ3年前の前回大会と同じだったが、岩井歩監督は手応えを口にした。「結果としてネガティブな捉え方もできるかもしれないが、負けた2試合も紙一重のワンプレーで敗れた形。世界と差が開いたということはなく、むしろかなり追い付いているなという実感がある」と振り返った。

 一方で昨秋に五輪種目に決まり、ベスト8常連国が決勝トーナメントで次々と敗れるなど、世界の勢力図も変化してきているという。優勝した米国は突出しているものの「2位に入ったオーストリアから下の12チームぐらいは、ほぼ同じような実力。群雄割拠の時代に突入した」と分析。米の大学に進学した選手を呼び戻すなど、他国も五輪を見据えた強化の動きを見せているという。

 日本も今大会でアメリカンフットボールの社会人Xリーグ出身の3選手が代表入り。フラッグフットの代表常連組との融合をテーマにチーム作りを進めてきたが「一緒にサウナに入ったり、ミーティングも遅くまで意見を出し合っていた。コミュニケーションが取れたいいチームだった」と手応えを示した。

 今後は大会中に国内にいるスタッフがほぼリアルタイムでデータ分析に取り組むなど、日本の強みを継続しつつ、上位進出に向けてはフィジカル面の強化など課題も明確になった。また、今回参加したXリーグ出身者は現役の藤本将司(東京ヴェルディ)を含め、いずれも経験豊富なベテラン選手。若手や中堅を含めたさらなるXリーグ選手の参戦による競争は強化の重要な要素だが「今大会に関しては、経験がある彼らがすごくうまく立ち回ってくれた。これがもう少し若い選手になってきた時に、うまいあんばいでコンバインできるかどうかは課題になると思う」と指摘した。

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