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SVリーグ・KUROBEに川北元監督が就任…パリ五輪ではバレーボール女子日本代表コーチ

スポーツ報知 2024年9月2日 17時53分

 今秋からSVリーグに参入するKUROBEアクアフェアリーズ富山は2日、黒部市内で川北元(げん)監督(48)の就任記者会見を行った。パリ五輪ではバレーボール女子日本代表コーチを務めており、KUROBEには2日の練習から合流したばかり。会見場には地元新聞メディアのほか、テレビカメラが9台並び、川北監督は「大掛かりな就任会見でびっくりしています。富山は自然がきれいで、海も近い。このチームでバレーボールが出来ることを楽しみにしているし、1年1年成長できるようにサポートしていきたい」と、にこやかな笑顔を浮かべた。

 KUROBEは、21-22年シーズンからレギュラーラウンドで12位、10位、11位と低迷。現状を打破すべく、白羽の矢を立てたのが、女子日本代表コーチやデンソーエアリービーズ監督を務めてきた川北氏だった。KUROBEの飯田耕一GMは「厳しいSVリーグのライセンスを取得したが、チームはこのままでいいのか。チームを大きく変えたい」と熱心にラブコール。川北氏は「いくつかお話はいただいていたが、富山にトップチームを作りたいという熱意が伝わってきた。ここでチャレンジし、強いチームを作りたいと思いました」と決意を固めた。

 今オフには主力4選手と外国籍選手2人が抜け、6選手が新加入。さらに外国籍選手3人が加わり、戦力も大幅に変わる。「トップリーグでは選手の入れ替わりが多いのはよくあること。逆に新しい選手とのコミュニケーションを楽しみにしています」と想定済みだ。各選手のデータはすでに頭に入っており「選手の特長を理解し、良さを引き出したい。レギュラーシーズンは44試合と非常に多く、今までのようにメンバーを固定して戦うのは難しい。全ての選手をうまく生かしながら使う必要がある」とイメージ。10月13日の開幕戦まで、急ピッチでチーム作りに挑む。

 チーム目標は、上位8チームに入ってチャンピオンシップに出場すること。KUROBEの堀内康男会長は「なんとか上位8位に入って、プレーオフに進出して欲しいと、川北監督に依頼しました。1年ではなく、来季までに成長を感じられるチーム作りを目指して欲しい」と期待する。低迷の続くチームにとって高い目標となるが「プレーオフに行くには、勝率50%以上が必要になる。選手たちに自信があるのか、ということも含めて判断しないといけない。達成可能な目標を積み重ねながら、チームが求めていることを達成できれば」と新指揮官。選手たちとコミュニケーションを図りながら、チームのレベルアップを模索する。(中田 康博)

 ○…新キャプテンに指名された中村安里(27)は「私にとってはバレー人生で初めてのキャプテンです。非常に悩みましたが、副キャプテンを昨年1年間、経験させていただき、出来ることがあればと引き受けました。トライすることを忘れず、どんな大きな壁もチーム全員で乗り越えたい」と意気込んだ。

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