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【紫苑S】重賞2着3回のボンドガール、重賞初タイトルへ手塚調教師「クイーンSの1週前よりいい」

スポーツ報知 2024年9月3日 6時30分

◆第9回紫苑ステークス・G2(9月7日、中山競馬場・芝2000メートル)

 今週から中山開催がスタートし、秋競馬が開幕。実績馬が大舞台に向けて続々と始動する。秋華賞トライアルの第9回紫苑S・G2(7日、中山=3着までに優先出走権)では、ボンドガールが初タイトルを狙う。

 もう2着はいらない。ボンドガールが今度こそ初の重賞タイトルをつかみにいく。サウジアラビアRC、ニュージーランドT、クイーンSといずれも2着惜敗。特に前走のクイーンSは、最内枠から後方に構えたものの苦しい立ち回りを強いられた。それでも最後の直線では馬と馬の狭い間をこじあけるように最速の末脚を繰り出し、勝ったコガネノソラを頭差まで追い詰めた。コースを問わず堅実に走れるのは力がなければできない芸当。手塚調教師は「開幕週だから前走のような(後方からの)立ち回りにはならないと思う」とレースを思い描く。

 札幌から帰厩後はWコースでの追い切りは単走だが、1週前の28日には最後の直線でしっかりと追われて負荷をかけられた。躍動感があり、前進気勢も十分。トレーナーは「入りが良かったし、折り合いもついて良かった。滞在と比べて気合が入っているし、いつもより先行できると思う。クイーンSの1週前よりいいですよ」と仕上がりに納得の表情を浮かべた。

 オーナーの藤田晋氏はシンエンペラーを14日に行われるアイリッシュチャンピオンS(愛G1)に送り込み、その後に凱旋門賞参戦を見据える。11月にはフォーエバーヤングがBCクラシック(米G1)参戦を予定しており、楽しみな秋競馬が広がる。ボンドガールの重賞初タイトル奪取で、海外遠征に弾みをつける。

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