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日本代表、2連敗中のアジア最終予選初戦 長友佑都が「後輩たちに伝えたい」と語る“油断の正体”

スポーツ報知 2024年9月2日 22時31分

 日本代表は2日、アジア最終予選の中国戦(5日・埼スタ)に向けた合宿を千葉県内でスタートした。海外組の多くが合流前のこの日は、Jリーグ組の6選手のみでのトレーニングに。チーム最年長のDF長友佑都(37)=FC東京=は、初招集のDF望月ヘンリー海輝(22)=町田=にも積極的にアプローチしながら、大声でチームを盛り上げた。

 5大会連続のW杯出場を目指す長友にとって、今回が5度目のアジア最終予選。「酸いも甘いも経験してきて、この2大会は初戦で負けている。そういった意味でも、経験っていうのは長谷部さんとともに後輩たちには伝えていきたい」。この日から合流した長谷部誠コーチとともに、決して一筋縄ではいかない最終予選の難しさを、チームに伝えていくつもりだ。

 18年ロシアW杯予選ではUAEに、22年カタールW杯予選ではオマーンに敗戦した日本代表。初戦が重要だと理解した上での2連敗を、長友は「油断っていうのはその通り」と認めた。その“油断の正体”については「どこかで2次予選は簡単に勝ち抜いたとか、アジアは普通にやってればいけるっていうところ(があった)。あとはやっぱりヨーロッパ組が多くて、(この時期は)移籍で悩んでいたり、チームで試合に出られなくてコンディションが上がっていない選手もいたりする。すごく難しい」とした。

 今回も2次予選は6戦全勝で危なげなく突破。また現在、主将のMF遠藤航がリバプールで開幕からわずか4分間の出場にとどまっており、コンディション面に不安を抱える。さらにMF田中碧、鎌田大地、FW浅野拓磨、GK鈴木彩艶、DF谷口彰悟、中山雄太、菅原由勢は今夏に移籍を経験。新天地で新たな重圧にさらされている選手は多い。

 どれだけ大事な初戦だと言い聞かせても、隙ができることはある。では長友にできることは何か。「もちろん言葉で伝えるっていうところと、(最終予選の)緊張感を、ピッチの練習のところで見せるっていう部分じゃないか。それを初めて(代表に)きた選手も感じてもらえばいい」とうなずいた。「日の丸を背負う覚悟は誰よりも持っている」と語る大ベテランは、勝利のために言葉で、背中で、プレーで語り尽くすつもりだ。

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