Infoseek 楽天

【大学野球】ドラフト上位候補の大商大・渡部聖弥が開幕初打席で先制弾 巨人・水野スカウト部長「すばらしいね」

スポーツ報知 2024年9月3日 5時0分

◆関西六大学秋季リーグ戦 第1節1回戦 大商大6―0神院大(2日・南港中央)

 台風10号の影響で延期になっていた秋季リーグが開幕した。5連覇中の大商大が神院大に先勝。10月24日のドラフト会議で上位候補に挙がる渡部聖弥外野手(4年)は「4番・三塁」で出場し、初回に先制2ラン、8回にはリーグ史上14人目となる通算100安打目を放った。春2位の大経大は、ドラフト候補の最速151キロ右腕・林翔大(4年)が、京産大に6安打1失点完投勝利した。

 豪快に振り抜いた。初回2死三塁、渡部は迎えた今季初打席で高めの直球を捉え、左翼スタンドへ先制2ラン。「打った瞬間。1打席目を、入りを大事にしていた中で、結果が出たのはすごくうれしかった」と、表情を緩ませた。

 本職は外野手だが、「4番・三塁」で先発。6回からはリーグ戦で初めて二塁も守り、軽快な動きを披露した。8回の打席では左前打を放ち、リーグでは5年ぶり14人目となる通算100安打を達成した。4打数2安打2打点、1本塁打の活躍に、巨人・水野スカウト部長は「(本塁打)すばらしいね。打撃は大学生の外野手だと(青学大の)西川か渡部かというところ」と高く評価。集まった9球団のNPBスカウト陣に印象づけた。

 今春は史上最長の5連覇を果たしたが、渡部は打率2割2分と思うような結果は残せず。「何事も入りがこの後を決めると思っている。春も入りがよくなくて、ズルズルといってしまった」。苦い記憶があるだけに、この日の1打席目にかける思いは強かった。

 最高のスタートを切った一方、5回の打席で足をつり「このリーグ戦に特別な思いじゃないですけど…たかぶるものがあって、足をつってしまった」と苦笑い。下級生から注目を集め、今や大学日本代表の4番にまで成長した右の大砲が、並々ならぬ思いを抱き、集大成の秋に挑む。(瀬川 楓花)

 ◆渡部 聖弥(わたなべ・せいや)2002年8月31日、広島・府中市生まれ。22歳。市立南小1年から府中南少年野球クラブで野球を始め、府中第一中では府中野球クラブに所属。広陵では1年秋から正三塁手で、2年センバツは2回戦敗退。2年秋から「4番・中堅」。高校通算30本塁打。大商大では1年春に平古場賞(新人賞)、2年春に首位打者、1年春と2年春秋、3年秋の計4度のベストナイン。2年秋にはシーズン個人最多5本塁打の連盟新記録を樹立した。177センチ、88キロ。右投右打。

この記事の関連ニュース