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自己最多更新中46盗塁の大谷翔平が語る“盗塁論”「多く企画して失敗が多くて成功が多いより…」

スポーツ報知 2024年9月3日 9時48分

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(2日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、3盗塁を決めて44本塁打&46盗塁の「44―46」として、メジャー史上初の「45―45」にあと本塁打1本と王手をかけた。4打数2安打、3盗塁でチームの勝利に貢献した。

 初回先頭の1打席目は打球速度117・2マイル(約188・6キロ)という鋭い当たりの右前安打で2試合ぶりの安打。だが、続くベッツは二併打に倒れて得点にはつながらなかった。両軍無得点、3回無死二塁の2打席目は二ゴロ。走者を三塁に進める最低限の仕事で、ベッツの左前適時打、フリーマンの20号2ランにつなげた。

 2点をリードした4回2死三塁の3打席目は4球連続ボールの四球で出塁。すかさず二盗を決め、44個目の盗塁で「44―44」とした。さらに7回1死走者なしの4打席目も右前安打で出塁。すると二盗、三盗を決めて、8月3日(同4日)の敵地・アスレチックス戦以来2度目となる日米通じて自己最多の1試合3盗塁で、「44―46」となった。レギュラーシーズン162試合に換算すると、「51・7発&54・0盗塁」ペース。メジャー史上初となる「45―45」にあと本塁打1本と王手をかけ、「50―50」も視野に入るペースとなった。

 打者に専念しているシーズンとはいえ、21年の自己最多26盗塁を大きく上回る46盗塁で、走りまくっている大谷。失敗は4だけで、成功率は92%という高さだ。この試合では自己最多タイの3盗塁。「常に誰でもそうだと思いますけど、高い確率でセーフになるという自信があれば(盗塁に)行くべきですし、1個でも多くの塁を詰めるべきだと思うので、シンプルですけど、多く企画して失敗が多くて成功が多いよりも、それなりの企画数で高い成功率の方がいいんじゃないかなと思っています」と持論を口にした。

 さらには「(盗塁が)得点につながっているのが自分の中で自信になってくるのかなと思う。しっかり進塁した先で、後ろのバッターが返してくれるところが自分の中で積極的に進塁しようという気持ちになっていると思います」と、盗塁が得点につながることがモチベーションになっていると説明。左腕からの3盗塁にも「特に(相手投手の)右左で難しさは感じないので、総合的に考えてセーフになれると思えばいきますし、盗塁を防ぐのも(相手バッテリーの)共同作業なので、そこを考えながら、高い確率で自分が行けると思えば行けばいいですし、それが勝ちにつながってくれればうれしい」と胸を張っていた。

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