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芸歴50周年の関根勤、出世作のキモキャラ「カマキリ」は「あの頃にSNSがあったらレギュラーを外されていた」

スポーツ報知 2024年9月3日 20時48分

 お笑いタレントの関根勤が3日、大阪市内で、「芸能生活50周年記念トークライブ2024~ある意味怖い絶対配信できないここだけの話~」(10月6日、クールジャパンパーク大阪WWホール)のPR取材会に出席した。

 日大時代に出演した「ぎんざNOW!」の素人コメディアン道場を勝ち抜き、コント55号(萩本欽一、故・坂上二郎さん)を育てた浅井企画に才能を買われ、1974年にデビューした。

 「芸能界に入るのを最初は断ったんです。渥美清さん、桂三枝さん、やすきよさん(故・横山やすしさん、西川きよし)、初代林家三平さん、クレージーキャッツ、ドリフターズ…そんな所に大学3年生が入っていけないでしょ。『無理です』と言ったんだけど『君の才能を保証する!』と言われて。恐れ多くて」。芸人修行を積まず、素人状態でロケットスタート。「無理やり。毎日、必死で過ぎちゃった」と回顧した。

 以来、半世紀。三枝(現・桂文枝)に命名された旧芸名・ラビット関根時代に日テレ系の公開バラエティー番組「カックラキン大放送!!」(1975~86年)の人気コーナー「刑事ゴロンボ」(野口五郎主演)の悪役「カマキリ」が名を売ったきっかけだった。

 「25歳。若かったので、何とか結果を残そうと必死こいていた」が「『カマキリ、気持ち悪い』とアンチの意見も多くて。今なら江頭2・50くんの雰囲気だったのかな。当時は、わざわざ日テレの番号を調べて苦情の電話をしてたんでしょうね」と苦笑い。共演者から「ラビットさんって普通なんですね」と驚かれたこともあったとか。

 「あの頃にSNSがあったらレギュラーを外されていた」と苦笑したが、世間の評価は気にしていない。現代はSNSなどツールの発展で息苦しい時代。「SNSを気にしている人の“ワクチンアドバイザー”になりたい。気にすることなんかないですよ。僕はエゴサ(エゴサーチ)もしません」と悩める現代人にアドバイスした。

 大阪公演は笑福亭鶴瓶をゲストに招く。「笑っていいとも!特大号」で共演した仲で「ほっといてもしゃべってくれる。トークの天才。大御所なのに隙だらけ。逆に言うとスケールがデカい」。配信は行わない。「どうしてもブレーキがかかってしまい、コンプライアンスでキレがなくなる。バーリ・トゥードです」と芸能界屈指の格闘技通らしく“何でもあり”のトークを強調した。「大阪の方が(東京より)笑ってくれる。三枝さんからも『不思議やな~』と言われた。後輩は『関根さんは気取ってないから』」と分析されたことを明かした。2時間の予定だが「2時間30分にはなるかな」と暴走を予告した。

 ライブの千秋楽を飾る12月1日(東京・博品館劇場)は50周年の同期・明石家さんまがゲスト。かつて関根は、大阪の劇場で、さんまの漫談「京子ちゃんシリーズ」を見て、一人だけ「くだらね~」と大爆笑。のちにさんまにその話題を振ると「2階席の一番前。お前やったんか。あのネタ、1回しかウケたことがないから」と明かされたという。「センスが合ったのかも」と懐かしんだ。

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